Climate Justice Voices! 気候変動に立ち向かう人々の声

気候変動

世界で、そして日本で気候変動に立ち向かう人々がいます。
人々の声や、スローガンを集めました。


大学生の前川くんは、FoEJapanでインターンをしながら、Fridays For Futureの活動に参加しました。
Fridays for Futureは、気候変動対策を求めて活動する学生のグループです。

「もっと多くの人に未来について考えてほしいと思います。そして、その思いを行動にしてみてほしいと思います。実は僕がひっそりと推している活動があります。それは1人や友達とFridays for futureです!遠くて参加できない、人前に出るのが苦手、将来に影響が出るのではないかなど様々な理由でFridays for futureに参加できない方もいると思います。そのような方はぜひ、自分の想いを書いて#Fridays For Future #Fridays4FutureJapanをつけてSNSに投稿してみてください!皆さんの想いは必ず未来につながると思います!」
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千葉の小西さんは、地元で進む蘇我火力発電所の建設に反対し、声をあげました。地元では、既存の工場からの粉塵の被害が深刻。公害訴訟の歴史もある街で、さらなる公害を生むであろう新たな石炭火力発電所の建設は受け入れがたいものでした。
「千葉市のこの家庭部門での消費は5.8%しかないのに、市民は自分たちで、エコドライブに気をつけましょうとか、電気はマメに消しましょうとか、トイレの電源は出かけるときは抜きましょうとか、市民はこんなにコツコツ節電しているのに、なんでそんな温室効果ガスを出すような発電所を認めるの?って、全く私には納得いかない話でしたね。」

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国内の石炭火力発電事業の問題についてさらに知る


インドネシアでは、日本の官民が連携して、新規石炭火力発電所をたくさん建設しています。日本政府は途上国のエネルギー需要に応える、エネルギー貧困削減に繋がる、日本の最新技術で支援する、などとしていますが、現地では、人権侵害や環境破壊がおきています。

Coal investments provide low wage, destroying economic of smallholder agriculture, smallholder ship fisheryfolks. Our energy do not put them out of poverty, instead increasing health cost to these poor communities. We need renewable and democratic energy system so we can save the future of their children and our planet.

「(炭鉱や発電所などの)石炭事業への投資によって、地元の小規模農業や漁業が深刻な影響を受けました。賃金も下がりました。エネルギー事業は、私たちを貧困から救い出すどころか、むしろ貧しいコミュニティに健康被害などさらなるコストを押し付けています。私たちの子どもや地球の未来を守るために、再生可能で民主的なエネルギーシステムが必要です。」
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2018年、スウェーデンの高校生グレタ・トューンベリさんは、政府に対し気候変動対策の強化を求め、一人スウェーデン国会前で座り込みをはじめました。彼女の行動は多くの共感を呼び各国で「スクールストライキ」が行われました。

“But I’ve learned that you are never too small to make a difference and if a few children can get headlines all over the world just by not going to school then imagine what we could all do together if we really wanted to. (Greta Thunberg addressed the COP24 plenary session December 12 2018)“

「私たちが小さいからといって何も変化を生むことはできない、なんてことはないのだと学びました。子どもたちが学校に行かなかったことが、世界中のニュースのヘッドラインになるのだとすれば、もし世界中の人々が本気で協力すれば何ができるのか、想像してみてください」
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「ジェンダージャスティスなくして気候正義はない!」
FoEインターナショナルでは、気候正義に止まらない様々な社会正義の問題に取り組んでいますが、ジェンダージャスティスもその一つ。環境・社会正義の達成のためには、私たちの社会システムを抜本的に変える必要があります。今の社会システムの中で、女性は搾取され、人権侵害を受けています。FoEグループは様々な構造的差別や社会課題は、それぞれ密接に結びついており、女性差別やジェンダーの問題の解決なしに、環境問題は解決しないと考えています。

Friends of the Earth International believes that social and environmental justice is only achievable through a radical transformation of our societies. We seek justice and freedom from all systems that devalue and exploit women, peoples and the environment, including patriarchy, racism, (neo)colonialism, class oppression, capitalism and heteronormativity. These systems cannot be tackled in isolation; they reinforce one another in the constant drive for material accumulation and for the benefit and privilege of elites in society.

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リタは、FoEナイジェリアのメンバーで、森林保全や企業による収奪問題などに取り組んでいます。
各国の環境活動家は、大変な危機に晒されています。とくに途上国では、政府と軍などが癒着したり、大企業と政府が癒着を深めたりしており、大企業による土地収奪や人権侵害が野放しにされている現状があります。

‘Just at the very moment we need the most serious climate action, we are seeing the rise of right-wing authoritarian and climate-denying regimes – in the US, in Brazil, in Poland, in the Philippines, and elsewhere. This is a blow for democracy, for climate justice, for the safety of activists and ordinary people in many countries. We are seeing increased support from these regimes for the impunity of big polluters. But people are rising up and mobilizing, despite the grave risks in some places. Civil society is making a stand here in Poland. And we will continue the important work we do back home, challenging the polluters, building our movements with frontline communities hit hardest by climate change and dirty energy, challenging patriarchy, to create a just and sustainable world.’

「まさしく、今この瞬間に、気候変動に対する本気の行動が求められています。 権威主義的で気候変動を否定するような政権が世界中で増えています。米国やブラジル、ポーランド、フィリピン…これは、民主主義や気候正義、多くの国の活動家や一般市民にとって、大変な打撃です。 さらに、こういった権威主義的な政権が(巨大多国籍企業などの)「汚染者」の責任を追求せずむしろ、許してしまっています。 しかし、活動家や市民の自由な空間に対するリスクが大きくなる中でも、人々は立ち上がり、行動しています。市民社会はここ(COP24の会場である)ポーランドで立ち上がっています。私たちはそれぞれの国やコミュニティに戻ってからも戦い続けます。公正で持続可能な社会を作るために、地球を汚染する人々に立ち向かい、気候変動や開発の影響を最も受けているコミュニティとともに、運動を盛り上げ、家父長制に対抗します。」

環境・人権活動家の置かれている状況についてもっと知る >
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「Climate finance is an obligation」
先進国は義務を果たしてー“気候資金”は先進国の義務

気候変動の主要員である温室効果ガスの人為的な排出は、主に先進国に責任があります。一方、気候変動の影響は、途上国や貧しい人々に大きく現れています。国連気候変動枠組条約は「共通だが差異ある責任」という原則を打ち出しており、現在の気候変動を引き起こしてきた先進国に対して、途上国への技術・資金支援を行うことを義務として求めています。
しかし、国際交渉の場では、しばしば大型排出国は気候変動への責任に向き合おうとせず、技術・資金支援も十分には行われていません。

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今、横須賀で石炭火力発電の新設事業が進んでいます。しかし、発電所新設による環境負荷については十分に計測されず、既存の発電所の解体工事も、住民への説明が不十分なまま進められています。これらの問題について考えるため、鈴木陸郎さんら市民は「横須賀石炭火力を考える会」を発足し活動しています。

「私達の年代からすれば、いわゆる公害問題を経験している。私自身は公害で健康を害したということはなかったですけど、そういう悲惨な状況を同じ世代が経験しているわけですよ。それで、公害問題が起こったときも、「公害対策にお金をかけたら産業が大変になっちゃうからほどほどに」という議論があって、それと非常によく似た論理で温暖化問題が言われているわけですよね。節電すると電気をいれなくなるだとか。非常に似た構造だと思ったんです。そうなると公害問題をそれなりに経験してきた立場からすればほっとけないという気持ち。このままの社会を残したら持続ができないというのがはっきりしてきているじゃないですか。それを私達の世代が作ってきたわけでしょ。それをそのまま残していいのかというのがやはり問われる。そういう気持ちがあったんですよね。だからできるときにできることをやらないと。やっぱり後悔するかなという思いで。」

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グローバル気候マーチ(2019年9月20日)

2019年9月20日、気候変動対策の強化を求め、一人学校を休んでストライキを始めたグレタ・トューンベリさんの呼びかけに応え、東京でも大規模なグローバル気候マーチが開催されました。参加者の声を聞きました。


「(プラカードには)地球が燃えてるのにどうして私たちは寝られるのかってかいてあります。どんどん地球温暖化して、色んなものが無くなったり、燃えてる感じだから、どうやったら私たちは何もせずに生きていけるのっていう思いでそう書きました。この地球を守って、僕よりも後に生まれる人とかが生きていけるようにしたい。」


Protest is our big thing back in our country. And I know that in Japan it’s not that common and so we thought it would be nice to see what it’s like in Japan. … And I thought that climate is the most imperative one right now and It’s the most important issue that we have to talk about so we wanted to go and join.
「自分の故郷ではデモはとても大きなことです。日本ではデモや抗議がそこまで普通ではないと知っていたので、日本ではどんな感じなのかみてみたいと思いました。気候変動は今もっとも私たちが話さなくてはいけない重要なことだと思っています。それもあって、今日のデモに参加したいと思いました。

I worked on it for five hours. Four hours went to thinking about what I’m going to say on my sign. How can you not care about the environment? I think being here is the epitome of giving a shit about our planet. And I think it’s important to show that we do care that we stand up for what we stand on.
「(プラカードを作るのに)五時間かかりました。何をプラカードに書くか四時間悩んだんです。環境のことを気にしないでいるなんてできる?デモに参加するというのは、地球のことを考えているということだと思います。私たちが暮らす地球について考え、立ち上がっているということを示すことは重要だと思います。」

planet before profit. I’m a firm believer that the blame for climate change should not only be placed on the individuals, but also on the big corporations. Big corporations because they’re the ones that pollute the earth the most and they should be held accountable for what they do. And the government should hold the planet on a higher higher tier or higher priority than profit. So planet before profit.
「利益より地球。気候変動の責任は、個人だけに責められるべきではなく、大企業も問われるべきだと信じています。大企業こそ最も地球を汚染してきたから。だから、企業はこれまでしてきたことに責任を持つべきです。政府は利益よりも地球を最優先に考えて欲しい。だから、利益より、地球」


「グレタが、子どもを何よりも愛してるって発言があったと思うんですけどそれを聞いて、子どもがいるのでちょっと響いたので初めて参加しました。今、何かしなかったら後で子どもが大きくなった時に何で何もしてくれなかったのって言われたらどうしようって思って私は参加したので、同じ質問を自分にしてほしいなって思います。」


「最近だとアマゾンの森林の火災が話題になりましたけど、気候変動とか環境破壊っていうのは深刻な問題で、僕たちにもなにかできることはないかなって考えたらやっぱこういう風に発信していくことだと思ったんで、、今日は参加しました。 ちょっとずつSNSでつながってる友達なんかにも発信していったり、そういう周りの友達に広げていくこともその友達がまた友達に広げていくことに繋がると思うので実際僕もSNSでフォローしてる方が大学の先輩なんですけど結構発信してる方がいて、その人の影響も結構受けてて、今度僕も発信していく番だなっていうのを まあSNSでも投稿していこうかなって思ってます。自分の姿を仲のいい人達に見せていってそのなんか全員が感化される必要はないと思っていて一部の人でも感化されていてそれについてきてくれる人がいたらまたその人のコミュ二ティでも広がっていくと思うので、まず何か自分で行動を起こしていくことが大事だなって思いました。

サン・テグジュペリさんっていう星の王子様書いた方の言葉で、「地球は先祖から受け継いでるものじゃなくて、次の世代から借りているものだ」っていう言葉があって実際そうなんですよ、人類ってこうやって何千年か続いてきて正直どんどん悪化していってるんですね、環境が、、、もし本当に将来子どもとかできた時に子供のためにって思うんだったら今自分がなにができるかっていうのを探していくべきなのかなっていう風に思いました。」


「私たちは国際協力ボランティア同好会に入っていて、こういう活動に結構参加してる機会が多いんですけど、実際にみんなで声をあげて活動するっていう活動を見たことが無くて。実際にそれに参加して同じような意見を持つ人たちと一緒に活動してみたいなと思ってきました。
(同年代の高校生の環境に対する意識は)私は凄く低いと思います。他の学校の子と話してるときにあんまりそういう話を出しても「は?」って顔されちゃう時が多いから…今日のこういう活動をしてやっぱりネットで広めてみんなで意識を持ってもらうっていうのがほんとに大きな力になると思います。 (今日の参加者は)少ないかなって思ってたんですよ…でもこんなに多くて、なんかみんな燃えてるなって思いました。自分達も頑張ろうって思いますよね。」

「やっぱりなんかを変えたいと思った時に考えだけじゃなくて実際になにか行動を起こしてみないと学びとか気づきって得られないと思うので…今日たまたま友人が僕の事誘ってくれたので参加しようって思いました。」

 

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