スミフルバナナ・ボイコット!キャンペーン
※掲載内容の変更に関するお知らせ(2019年11月19日)
大手イオングループのプライベートブランドである「TOPVALU BEST PRICE」レーベルの「甘みさわやかバナナ」に関する記述を削除しました。同記述内容の変更を行なった理由は、以下のとおりです。
●11月初旬にイオン株式会社から、産地変更を以前から準備しており、11月中旬に完了する旨の説明を受けました。つまり、労働者が日本の消費者に対してボイコットを要請しているコンポステラ・バレー州ではなく、別の産地に仕入れ先が変更されたということになります。
●また、イオン株式会社から、GGN農業認証コードで特定できるのは、そもそも産地ではなく、管理事務所の所在地である旨の説明も受けました。したがって、今後、GGN農業認証コードを使って産地特定をした上でのボイコットは不可能になります。
フィリピンでは従来、労働者の雇用形態について、短期雇用・偽装請負の問題が全国的にみられ、バナナ産業にかかわらず多くの問題事例が報告されてきました。コンポステラ・バレー州以外の別のバナナ産地でもさまざまな課題を抱えている可能性があります。イオン株式会社に対しては、そうした可能性も鑑みて、引き続き、調査・監査の強化を期待します。
本日2019年10月31日、スミフル(旧称:住商フルーツ)のバナナ梱包工場での正規雇用や労働環境の改善を求め、昨年10月1日に始まったストライキに参加してきた労働組合員の一人Danny Boy Bautista氏が殺害されてから1年を迎えます。
この一年間、ストに参加し不当解雇された700名余の労働者は、非常に厳しい生活を強いられてきました。今年7月末、フィリピン労働雇用省の国家労使関係委員会(NLRC)が、スミフルに労働者を復職させるよう「行政指導」を行ないましたが、スミフルはその行政指導も無視。早期の問題解決が見込めず、問題の長期化が労働者をさらに困難な状況に追い込んでいます。
こうした状況を踏まえ、Danny Boy Bautista氏の一周忌を迎えた今日、日本でも、スミフルバナナのボイコットを呼びかけることにしました。スミフルの労働組合であるNAMASUFAは2019年4月5日から全世界にボイコットを呼びかけており、労働者たちの思いを汲み取った動きになります。
🍌ボイコットしたら労働者や生産者が困るんじゃないの?
A. ミンダナオ島コンポステラ・バレー州にあるスミフルのバナナの梱包工場の労働者たち自身が日本の消費者に対してスミフルのバナナのボイコットを求めています。
バナナを梱包する労働者たちによれば、スミフルフィリピン社がバナナを出荷しているのは日本向けだけではなく、中国や韓国、中東のマーケットにも送られています。梱包工場でバナナに貼るラベルの違いで労働者たちはそのことを理解しています。そのため、仮に日本への出荷量がボイコットによって減少した場合でも、別地域への出荷に切り替えることができるため労働者や生産者への悪影響はそれほど大きくないと考えられるとのこと。それよりも、日本でスミフルのバナナのボイコットが広がることで、スミフル側が生産現場の労働問題を無視できなくなり、労働者の経済的状況や労働環境の改善を保証するようにプレッシャーをかけてほしい、と日本の消費者に対して強く訴えています。
日本でボイコットを呼びかける私たちも、バナナの生産者や労働者の不利益につながることは決して望んでいません。今回のボイコット呼びかけは、可能な限り短期間に日本の消費者の声を集中させることで、スミフルに対して大きなプレッシャーをかけ、現地の問題の是正につなげたいと考えています。
🍌スミフルのバナナ、どうやってボイコットするべき?
◎スミフルのすべてのブランドをボイコットすることで、スミフルという会社自体に強い抗議の意思を示す。
具体的には、「甘熟王」「甘熟王 ゴールドプレミアム」「甘熟王 プレミアムリッチ」「スミフルバナナ」「朝のしあわせバナナ」「おやつの王様」「昭和の贅沢」「熟撰バナージュエコ」「メキシコ産 スミフル有機栽培バナナ」「エクアドル産 熟撰おいしいバナナ」などです。
※なお、スミフルのバナナとして有名な「甘熟王」は標高の高い地域で栽培されているバナナのため、現在ボイコットを呼びかけている労働者たちの地域とは異なります。ただし、高地では同じくスミフルに対して、住民の健康や環境に大きな被害を与えている農薬の空中散布の中止を求めつづけている生産者たちがいます。
《参考動画》https://youtu.be/d_24-TUKkdA
単に「買わない」というだけでは不十分です。必ずボイコットの意思表示をしましょう。
たとえば… スミフルのバナナを販売しているスーパーの投書箱に投書する【例文あり】
たとえば… スミフルのバナナを販売している八百屋さんに他の会社のバナナを仕入れるように勧めてみる
たとえば… ボイコットしていることをSNSで伝える(ハッシュタグ #BoycottSumifruをつけましょう)
例文集
以下の例文を参考に、様々な形で意思表示をしてください。
●スーパーの投書箱への投書
青果売場にスミフルの「★ブランド名・商品名を入れてください★」が並んでいましたが、スミフルはフィリピンのバナナ産地で労働者を劣悪な環境で働かせて搾取しているうえに、当然の権利を主張する労働者たちを暴力的に弾圧しているという事実を報道で知りました。 そんな会社のバナナは買いたくありません。事実を知れば、そのように考える消費者は私一人ではないはずです。
国際的には、スーパーマーケットの責任ある調達や社会的責任が求められている時代です。
御社で調達しているスミフルのバナナの産地における人権侵害や労働問題を鑑みて、商品の入れ替えを検討されることを提案します。
参考情報
●エシカルバナナ・キャンペーン「スミフルバナナはいいバナナ?」
https://www.e-banana.info/sumifru
●エシカルバナナ・キャンペーン「国内スーパーにおけるエシカルなバナナ調達に関する公開質問状」
https://www.e-banana.info/
●メディア情報
共同通信 https://this.kiji.is/513644672686965857?c=39546741839462401
朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASM6M3V69M6MUHBI01W.html
東洋経済 https://toyokeizai.net/articles/-/290826
デイリー新潮 https://www.dailyshincho.jp/article/2019/07090559/
ワセダクロニクル シリーズ「バナナと日本人」 https://www.wasedachronicle.org/banana/"
毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20230207/ddm/012/020/103000c