既存建物、冷房時の省エネ
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設定温度を変えても早く冷える訳ではない
部屋に入った時、早く冷房しようと温度設定を下げることは意味がありません。
室温を26℃にしたければ設定を26℃にすれば、エアコンは全力でその温度まで運転します。いくら低温に設定しても全力以上は出せません。
右図は中規模の教室で、26℃に設定した場合と20℃に設定した場合の実験例です。室温28℃から26℃に下がる時間はほとんど同じでした。無意味な設定温度変更は過剰冷暖房の原因となります。
個人用の扇風機を併用すれば28℃で問題ない
室内温度を28℃にすると、外から入ってきた人が「暑い!」と感じて設定を下げてしまうのが世の常です。でも扇風機に5分当たれば汗は引きます。そこで各人に小型扇風機を配れば、涼みながら直ぐ仕事にかかれます。扇風機の気流による体感温度の改善、個人の操作で好みの環境が創れる満足感、この二つの効果が得られます。
暑がりで常時扇風機を併用する方には音が静かで首振りの機種がお薦めです。これが上手く徹底できる職場は、ガバナンスと省エネ意識が高いと云えます。
なぜ同じ室内で暑い場所と寒い場所があるのか
エアコンの冷房原理は、室温よりも10℃から15℃低い気流を吹き出して混ぜることなので、必然的に場所による温度ムラが生じます。グラフは冷房直撃を受ける場所の温度です。
上記温度グラフでは15時から16時の間の温度が改善されています。これは実験的に風除けルーバー(商品名エアーウイング等)を取り付けた効果です。気流が当たらなくなり体感温度が劇的に改善されます。気流を暑い場所へ向けられる商品もあります。
着ぐるみ用通風装置
夏はゆるキャラ達は大変です。空調派生技術(という程大げさなものではありませんが)で、ゼロノミクマ君が夏でも涼しい顔で活躍できるように通風装置を作りました。単三電池8本で足元から外気を吸って、首筋に風を当てるようにしています。欲しい方はご相談ください。
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