【企業が社会に負う責任】
近年、そこかしこでCSRという言葉を聞く機会が増えてきました。
とは言っても、大企業で働くビジネスマンの方々以外にとってはまだまだ耳にする機会は少ないかもしれませんね。
"CSR"とは、「Corporate Social Responsibility」の頭文字を取ったもので、その日本語訳は「企業の社会的責任」となります。この言葉は、読んで字の如く「会社が社会に対して負う責任」ですが、一体会社は社会の何に対して責任を負うのでしょうか?
厳密には、この言葉は定義付けられておらず、国や人によってまちまちの様です。より良いサービスや製品を提供すること(顧客)、なるべく多く雇用して失業者を減らすこと(雇用者)、より多く税金を納付すること(政府)、独自に社会貢献活動をすること・・・などなど、「社会」を構成する「いろんな関係者」に対する責任が考えられます。
もしも日本の法律でまだ禁止されていなくとも、海外で害があると認定されている薬物を商品に使用していて良いものでしょうか。非常に多くの雇用者を抱える企業が、人員を大量削減する方法が見つかったといって大量解雇に及べば、景気に波及するかもしれません。あまりにも悪質に脱法的な節税を行うのも、罪に問われないかもしれませんが、法人としての責任を果たしているかと言えば疑問です。
このように、その範囲や対象は企業によってまちまちですが、"CSR"は色々なものに対して発生していると言えます。
しかし、CSRが発生していると考えるのは、必ずしも人間だけではありません。
このCSRは今、環境や自然に対しても発生していると考えられています。
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