電力を「見える化」する:事例集
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【家庭編1】矢野家で起こった「探偵ごっこ」と節電意識
一戸建て、二世帯5人暮らしの矢野家の電気代は、なんと月平均24,500円でした。FoE Japanから無線式クランプ型電力計を借りて、家族中で測定ごっこ、電気食いエレキ―ター捜しの探偵ごっこを楽しみました。
その結果なんと1ヶ月後に電気使用量が37%も減ったのです。電気の無駄使い箇所が分かり、自然に節電するようになった効果と思われます。
「見える化」で生まれる効果をまとめると…
- 探偵ごっこをしているドキドキ感でエレキ―ターを探せる
- 家族間に「共通の敵」に対する取り組みで会話が増える効果
- 数字を見ることで、電気を使っているという意識が芽生える効果
- 誘導効果がある(みんながこっそり節電している)
省エネの手法は下記などが参考になります。
【家庭編2】Oさん宅では「見える化」しただけで4割節電
二人住まいのOさん宅は、平均的な家庭よりも電力消費が大きかったのですが、「見える化」で電力消費を意識するようになり、下記を実行したことで前年に比べ、4割節電となりました。
- クーラーの温度28度化、寝る前のみ冷房、扇風機との併用。
- こまめに電気を切る。冷蔵庫の設定、待機電力カット、その他
- クールシェア:夏休みでも、日中は家にいないで、職場・図書館・プールへ行く。この効果はとても大きい!
【家庭編3】Aさん、Sさん、Oさんは冷蔵庫を買い替えた
下記グラフはOさん宅の消費電力です。共働きで朝と夜しか電気は使っていないのですが、常時動いている古い冷蔵庫が電気使用量の相当割合を消費していたことが分かりました。
そこでOさんは古い冷蔵庫を買い替えました。
すると、夜中の最低電力が200Wから135Wとなりました。年間の電気料金に換算すると1万5000円/年程の節電となります。
大型冷蔵庫の省エネ技術は目覚ましく、10年前の製品と比べるとトップクラスの機種は消費電力が半分以下になります(ただし、安価な小型冷蔵庫はあまり進歩がない)。具体的な電気製品の買替えによる省エネ・節約額比較は下記サイトで見られます。
【事業所編1】大桃豆腐さんが発見した省エネ方法
豆腐屋さんは大型の業務用冷蔵庫を何台も使っています。電力を「見える化」することで省エネを具体的に考えられるようになりました。店先の冷蔵庫内の商品を、閉店後に奥の大型冷蔵庫に移し、店先の冷蔵庫を停止することで、費用を掛けずに節電を進めました。
【事業所編2】ビルの業務用エアコンの電力測定
「みらい館大明」(豊島区、廃校活用)では空調の省エネ運用にも取り組んでいます。エアコンの室外機は屋上にあり、屋上の分電盤に電力測定器をセットしています。室内の空調状態は温度測定ロガーで記録しており、電力消費量と対比して省エネ運用方法を研究しています。