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地元サンスター・パンガシナン紙 2005月3月17日記事 |
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※3月14日の国際反ダム・アクション・デーにはRWESA-Philippinesが全国規模での活動を行ないました。この記事はその活動の一環として行なわれたサンロケダムの被影響住民の活動を地元紙が取材したものです。
サンロケダムの撤去が求められる
Jong dela Cruz記者 署名記事
先日月曜(3月14日)、ダグパン市に国際反ダムアクションデーのために集まった約300人の人々は、フィリピン政府が12億ドルの発電施設を撤去する方向に屈するまで、サン・マニュエル町のサンロケ多目的ダム事業に反対すると誓った。
パンガシナンとコルディリェラの運動志向の団体は、北リセウム大学の体育館でフォーラムを開き、政府、ダム建設者、国際融資機関に破壊的なダム建設を止めるよう呼びかける世界的な抗議活動に加わった。
それらの非政府組織(NGO)は、上流のビンガダムとアンブクラオダムの事業者に対して土砂堆積と予測できない洪水の発生を最小化するよう呼びかけるとともに、サンロケダムの事業者に対してもダムのゲートを開放したままにするよう促した。
さらに、それらの団体は政府に対し、大規模な災害を防ぐために、この高くつくダムを撤去するよう要求した。
パンガシナン州を拠点として活動している団体Bayanも、2003、2004年に台風ChedengとMarceが同州を襲った際に起きた2つの大規模な洪水の発生に関して、サンロケダムを非難した。
本記者はダムの事業者側に連絡をとりコメントを求めようとしたが、できなかった。
コルディリェラ民族連合(CPA)代表Joan Carling氏は、サンロケダムの建設によって660世帯が移転を迫られ、サン・マニュエル町およびサン・ニコラス町の砂金採取者1万人以上が影響を受けた一方で、イトゴン町の先住民族約2万人が上流にたまってくる土砂堆積による影響を受ける、と述べた。
「345メガワットを目標としているのに比し、平均85メガワットしか発電していないにもかかわらず、フィリピン電力公社(Napocor)は月にほぼ1,000万ドルの額をサンロケダムの経営者に支払っている。」と彼女は言った。
日本の国際協力銀行(JBIC)がこの発電所の設置に対して12億ドルの融資を提供した。
1月、JBICはNapocorに対して4,000万ドルの融資を拠出した。これは巨大な全融資4億ドルのうちの残額として残っていたもので、サンロケダム事業に向けられたアンタイド・ローンである。
生きるための水
水は命。ダグパン市の目抜き通りをデモ行進し、サンロケダムの経営者に対し、ダムを撤去することで「アグノ川の自由な流れ」を促した300人の参加者はそう言った。
コルディリェラ地方の小農民連合(Apit-Tako)のLulu Jimenez氏は、強い台風が来た際に起こる土砂浸食によって、ダムの貯水池の上流に土砂堆積がたまっていく可能性を述べた。
アグノ川沿いのビンガダムおよびアンブクラオダムの2つのダムの中にたまった土砂堆積は、どんどん余剰水のかさを増していくので、ダム管理者は放水せざるを得なくなっている、と彼女はさらに述べた。
「もっと危険なのは、Philex鉱山会社の鉱屑ダムから近くのダムへヒ素、鉛、マグネシウム、カドミウム、水銀といった重金属が流れ漏れていく可能性だ。それはアグノ川に灌漑用水を依存している農地にとって有害である。」と彼女は言った。
カーリング氏は、1998年に世界銀行の支援で設立されたマルチ・ステークホルダーの独立委員会、世界ダム委員会(WCD)の報告書が、「45,000の巨大ダムが世界の河川の60%を破壊し、驚異的な影響を与えており、他に類を見ない野性生物や農地での洪水を引き起こしている」ことを明らかにしていると言及した。
小農民の団体TIMMAWAのホセ・ドートン氏は、真の灌漑事業ではないものが進み始めており、ダム建設による影響を受けた貧困農民らの生活手段がさらに損害を受けることになる、と述べた。
※RWESA-Philsの国際反ダム・アクションデーに合わせた一連の活動の情報
> FoEJ 現地レポート 「RWESA-フィリピンの国際反ダム・アクション・デー」(2005年4月2日)
> RWESA-Philippinesのプレス・リリース(2005年3月10日)
> サンロケダムの問題に取り組む地元団体 TIMMAWAのポジション・ペーパー
(2005年3月10日)
> ボホール灌漑ダムの問題に取り組む地元住民のプレス・ステートメント
(2005年3月8日)
> サウグダムの問題に取り組む地元団体の共同要請書
(2005年3月10日)
> RWESA-Philippinesの活動に関連した記事 (2005年3月12日Today紙)
> RWESA-Philippinesのプレス・ステートメント (2005年3月14日)
> RWESA-PhilippinesからJBICマニラ事務所へのレター(2005年3月15日)
「JBICの融資する巨大ダム事業に関する会合の遺憾な取り消しについて」
※個別のダム事業に関する情報
> サンロケ多目的ダム事業
> ボホール灌漑ダム事業
> サウグ川多目的ダム事業
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