ユース向けウェビナー「世界オキアミの日」
8月11日は「世界オキアミの日」!世界初のオキアミの日を記念して、若者向けのウェビナーを開催します。
オキアミとは、南極に生息する生き物の餌で、小さなエビのような動物プランクトンです。英語ではクリル(Krill)と言います。南極オキアミは、小さくても南極の生態系に重要な存在で、偉大な甲殻類です。南極オキアミは、大規模な群れを成し、南極海に生息するクジラ、アザラシ、ペンギン、鳥、魚など多くの捕食者の獲物になります。また大気中の二酸化炭素を取り込んで深海まで移動させるなどの重要な役割を果たしています。南極海生態系の中でも、オキアミが最大のバイオマス量を占めています。しかし、この小さくても偉大な生き物とその生息する海域は、海洋酸性化をはじめ、気候変動の無数の影響、またオキアミ漁業の拡大によって脅威にさらされています。
このウェビナーでは、世界初の「世界オキアミの日」を祝福し、科学者や専門家による、オキアミの重要性、脅威、また、保全の可能性についてプレゼンテーションを行います 。南極・南極海連合(ASOC)と韓国市民環境研究所(CEIS)は、オキアミの保護・保全の重要性について、若者たちと情報提供・議論を行うためこのイベントを企画しました。ぜひご参加をお待ちしています。
詳細
日付:2022年8月11日(木)午前10時〜午前11時(東京・ソウル)/2022年8月11日(木)午前9時〜午前11時(北京)
場所:ZOOM(リンクは登録者に送信されます)
主催者:南極・南極海洋連合(ASOC)/韓国市民環境研究所(CEIS)
対象:オキアミ、海洋保全、南極海洋生態系などに関心を持つ若者は誰でも参加できます。
言語:英語。中国語、日本語、韓国語の同時通訳あり。
登録方法:Googleフォームから前日夜まで(日本時間8月10日午後11時59分)にお申し込みください。フォームはこちら
プログラム
- 1. 生物地球化学サイクルにおける南極オキアミの重要性について
スピーカー:Dr. Emma Cavan, Imperial College (インペリアル・カレッジ・ロンドン 海洋生物化学/生態系研究員、エマ・カバン博士) - 2.「南極オキアミとその生態系に気候変動がもたらす影響について」
スピーカー:Dr. So Kawaguchi, Australian Antarctic Division オーストラリア南極研究科のオキアミ生態学者/主任研究員、川口創博士) - 3. 「南極オキアミ漁業:保全の課題と今後の方向性について」
スピーカー:Nikki Bransome (Pew Bertarelli Ocean Legacy)・Julian Chen (陈冀俍) Greenovation Hubシニアリサーチャー。マクォーリー大学博士候補生