フィリピンの先住民族・人権活動家のジョアン・カーリングさん、国連環境計画の「地球大賞」受賞

開発と人権2024.7.10

国連環境計画(UNEP)の「地球大賞」(Champions of the Earth)を私たちの古くからの友人で、フィリピンの先住民族・人権活動家であるジョアン・カーリングさんが受賞したとの嬉しい報せが届きました!>UNEPのリリースはこちら

ジョアン
彼女はフィリピン、また、アジア地域の先住民族団体で20年以上活動。ごく最近では国連にエクスパートとして任命され、先住民族やSDG関連の会議等に参加してきましたが、今年2月にフィリピン政府が出したテロリスト600名以上のリストにも名前が掲載され、弾圧の対象となっています。

FoE Japanとジョアンさんの付き合いは、彼女がフィリピ北部のコルディリェラ人民連合(CPA)代表として、サンロケダムの問題に取り組んでいた頃からで、2002年の世界ダム委員会のシンポジウムや2003年の世界水フォーラム(京都)のときに来日してもらいました。

彼女はビデオでも見られるとおり、知的でスマートですが、穏やかで優しく、コミュニティーの信頼も非常に厚い活動家です。冗談も大好きで、小さな身体からこれでもかという程、大きな笑い声を立てるので、周りにいる人たちをよくびっくりさせています。そんなところも、皆から愛される理由だと思います。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=cRFSyQV5hMc?rel=0&w=560&h=315]

私(波多江)個人としては、サンロケダムの問題に取り組み始めた2001年に初めてフィリピンで会い、2004年に活動拠点を東京からフィリピンに移した際の最初のハウスメイトでもあります。フィリピン北部で使われているイロカノ語の私の先生の一人とも言えます。今では、サンロケダムに反対して2006年に暗殺された農民リーダー・アポの奥さんと一緒に、クリスマス時期にバギオの彼女の自宅を訪ねるのが年行事になっています。

ジョアン・カーリングさんの受賞を心から祝福するとともに、身体、そして身の安全に気を付けながら、世界の先住民族や社会的弱者のために益々活躍していってもらいたいと思います。

(波多江秀枝)

 

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