世界ペンギンデーのメッセージ

気候変動

画像:去年の世界ペンギンデーのアートコンテストで入賞した土屋文さんの水彩画

毎年4月25日は、世界ペンギンデーです!

世界ペンギンデーは、ペンギンの重要性を認識し、その生息地を守ることを促す日です。

FoE Japanは「南極と南洋連合(ASOC)」の日本メンバーです。世界ペンギンデーを盛り上げるため、ASOCは毎年世界ペンギンデーのアートコンテストを開催しています。今年の世界ペンギンデーのため、ASOCは昨年のアートコンテストで入賞した日本のアーティスト・土屋文さんの水彩画を画像を選びました。土屋さんは自身の作品について「ペンギンや南極の自然を守りたいと思っています。ペンギンは空を飛びませんが、海の中では飛んでいるようです。それはきっと美しいことでしょう!」とコメントしました。土屋さんは「私の作品が取り上げられ、大変光栄に思います。」と語りました。

2024年の受賞作品はこちらで確認できます(4月25日に発表予定)。@AntarcticaSouth(Twitter/X)や@antarcticsouthernocean(Instagram)、またはこちらをチェックしてください。

ペンギンは地球上で最もかわいい動物の一つとして多くの人々に愛されています。しかし、彼らは危険にさらされています。毎月、気候変動や人間活動が南極のペンギンや生物多様性に与える影響について新たな知見が得られています。私たちは、手遅れになる前により迅速に行動を起こさなければなりません。

2024年10月、日本を含む南極海洋生物資源保全委員会(CCAMLR)のメンバーは、南極海の管理に関する措置について再び協議します。現在、南極半島、ウェッデル海、東南極の3つの具体的な海洋保護区(MPA)が提案されています。

#WorldPenguinDayは、これらの生物を祝うだけでなく、彼らが直面する主要な脅威についての認識を高め、この重要な会議に先立ってCCAMLRの加盟国に行動を求める機会です。

南極保全における日本の立場はどうでしょうか?

  • 日本政府のCCAMLRへの関与は、漁業庁と漁業関連の利害によって大きく主導されています。環境省も役割を果たすべきです。また市民社会の声をより多く取り入れる必要があります。
  • オキアミはペンギンやクジラの食物連鎖で重要な役割を果たしています。日本企業は現在、南極でのオキアミ漁を行っていませんが、再開を望んでいます。また、いくつかの企業は積極的にオキアミの消費と市場開発を推進しています。
  • 日本は2019年に南極での捕鯨を停止しました。新しい日本の捕鯨船が今年4月に進水しましたが、今後も南極海での捕鯨を再開すべきではありません。
  • 日本は2026年に南極条約協議会(ATCM)を主催します。2024年にインド、2025年にイタリア、2027年に韓国が主催する会議の一環です。日本は指導力を示し、これらの国々と協力して南極のMPAを設立するための国際的な勢いを築く可能性があります。
  • 日本の科学者は他国の科学者と南極で協力しています。彼らはMPAを支持する科学をさらにサポートするために多くのことができます。

ペンギンを守るため、できることがいろいろあります。

1 FoE Japanにお問い合わせください
– 問題を学ぶための資料の請求
– 南極MPAプロジェクトへのボランティア参加

2 FoEの南極MPAプロジェクトに寄付する
3 議員に要請しよう

(1)「30×30」を支持するよう求める(南極海を含む世界の海洋の30%を2030年までに保護すること)
(2)CCAMLRでの南極での海洋保護区(MPA)の創設を支持するよう求める
(3)日本の環境省が南極海保護にもっと関与するよう働きかける
(4)国連海洋法に基づく海洋生物多様性の保全と持続可能な利用に関する協定(BBNJ)に署名し批准するように求める。多くの国々がすでに署名していますが、日本はまだです。

4 日本の科学者に、このオープンレター「Scientists Uniting to Protect Antarctica’s Southern Ocean」に署名するように促す

 

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