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アムールトラねっと
日本国内でアムールトラを飼育する動物園との連携を進め、アムールトラの生息地と自分とのつながりを多くの方々に知ってもらい、具体的に行動してゆくためのきっかけをつくるキャンペーンです
ロシア極東のウスリータイガと呼ばれる森林地帯の生態系の頂点であり、ネコ科最大の動物であるアムールトラは、 現在、野生の個体数が約400~500頭と推定され、絶滅が危惧されています。その背景には、大規模開発、違法伐採、密猟等の人間活動を起因とする深刻な環境破壊があります。
FoE Japan およびこのプロジェクトの支援団体のWWF(2008年度)は、アムールトラが生息するロシア極東の沿海地方において、森林生態系の保全やこれと関連した違法伐採対策に取り組んできました。 また、同地の貴重な生態系とそこに住む先住民族の伝統保護を支援すると共に、日本の消費者に対して、違法に伐採された疑いのある木材を購入しないようにという働きかけも行っています。
しかしながら現状では、ロシア沿海地方の森林、野生生物保護に対する日本人の関心は高いとは言えません。アムールトラについて直接的に知ることができる数少ない機会である動物園において、野生のアムールトラ生息地の自然生態系の豊かさや、それらを脅かす諸問題について、情報提供や行動のきっかけづくりを行うことは、非常に効果的かつ重要です。
厳しい冬ばかりが注目されがちなロシアですが、野生のアムールトラの生息するロシア極東南部には、針葉樹と広葉樹の混交した生物多様性豊かな森が広がっています。この森は、タイガ(TAIGA)と呼ばれてきました(この地域を流れるアムール川の支流・ウスリー川の名前から「ウスリー・タイガ」とも呼ばれます)。
タイガの森の豊かな植物相は、アムールトラを生態系の頂点とする動物相を支えてきました。そして、この植物相と動物相は、大きな実をつけるチョウセンゴヨウマツというこの地域に固有の樹によって支えられています。つまり、チョウセンゴヨウの森を守らない限り、アムールトラを効果的に守ることはできません。
この森とトラのバランスに影響を与えるもうひとつの存在は私たち人間です。
ロシア国内での資源開発が発展を続け、隣国である中国からの需要が拡大し続ける現在、アムールトラのすむ森は、次第に狭められています。開発のための道路の建設は、密猟者の侵入、森林火災、違法伐採の可能性を加速度的に高めます。
日本に住む私たちは、今もこの地域の森から伐り出される木材を輸入し使い続けています。 ロシア国内外の環境団体は、この地域に特有な生態系を守るために活動を続けています。
このような現状にあり、この森に古来から住む先住民族のウデヘ人たちは、今でも狩猟を生業としながら、アムールトラと同じ森で共存し続けています。
「アムールトラねっと」の目的は、このような関係性のそれぞれに目を向けることです。 そして、野生アムールトラが生き続けるために必要な環境と人間としての関り方について知り、失ってはならないものを守るために行動を始めることです。
このような理解の下、日本国内において絶滅危惧種であるアムールトラを飼育し、市民への紹介を続けてきた動物園と、環境・自然保護団体が、情報共有などにおける連携を深めることが、野生アムールトラとその森を将来的に守るための第一歩となると期待されます。
*アムールトラねっとは2009年9月、「日本興亜おもいやりプログラム」によるご助成をいただき、運営されています。
◆ペンホルダーつけて、アムトラを助けよう!! ステーショナリーグッズを手掛けるマークスが販売する「レッドリストペンホルダー」の売上の一部が、アムールトラたちを守るFoE Japanの森林保全活動への寄付となります。動物・自然環境への想いを是非お手元に(左のバナーから商品ページへ)。
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