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ツバル人ソロセニさんの話 |
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■井戸
ソロセニ・ペニトゥシさん(43)はファンガファレ島中心部に住居を構え、商店を営んでいます。そして彼のところには井戸があります。ソロセニさんは過去10年の間に起きた井戸水の変化を体験しています。
「10年ほど前は、この井戸の水は飲料水として使っていた。だけど、それからはだんだんと満潮時になると、水が淡水から塩水に変わるようになった。今ではもう、豚小屋を流したり、トイレの水にしか使ってないよ。これは海面上昇が起こっているということなんだろう。今は水資源は雨に完全に頼っているけど、雨が降らないときは足りなくなることもよくある。そんなときは給水車に来てもらって、タンクに水を入れてもらうんだ。」
■農作物
また、彼は家の後ろに畑を持っています。この畑ではタロイモを栽培していたということですが。
「ここ7年くらいの間に、タロイモが育たなくなってきた。特に2月の大潮のときは海水が入ってきてしまうから、ほとんどのタロイモなんかが枯れてしまうんだ。中には、生き続けるものもあるけど、形も小さいし、収穫も減ってしまったよ。労力と時間の無駄になってしまうから、もうここでは育てる人がほとんどいないね。」
■食生活の変化
また、こうした主食が取れなくなってきた被害が起こることによって、スーパーにタロイモやキャッサバなどが並ぶようになってきました。伝統的な食生活にも変化が生じています。
「前はタロイモが主食だったけど、今では米や小麦に変わってきている。魚もあまりとれなくなってきたから、今では、缶詰とか肉なんかに代わってきたね。油をたくさん含んだものを多く食べるようになっている。フナフチでは、糖尿病や高血圧の人も増えてきたと聞いているけど、それが原因だろう。」
海面上昇は多くの悪影響をもたらします。島の人々の生活に大きな影響を与えていることは間違いないようです。
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