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フィジーの村

フィジーのコミュニティーは村という単位で存在し、実に多くの村があります。海岸線沿いに走るクイーンズロードを走っているだけでも、それだけで多くの村々を見ることができます。こうした村の中での人々のつながりは本当に強いものです。また、外からやってきた人々に対するホスピタリティーの精神もすばらしいです。

村に入るには「カバ(ヤンゴナ)」の儀式(セブセブ)をおこないます。カバとは南太平洋の多くの国々で飲まれる胡椒科の植物の根をせんじた飲み物で、見た目は泥水のようです。飲むと舌に軽い麻痺を引き起こす作用があります。また、軽い鎮静状態も引き起こすが、腎臓の活動を活発にするらしく体には良いそうです。

さて、カバの儀式ですが、まず訪問者の代表(村の人が代わりにやってくれる)が村の代表に挨拶をします。そして、その村の代表が、訪問者を受け入れたという内容の挨拶をします。それが終わったら、カバの回し飲みです。こうして客や村人が同じカップでカバを順番に飲んでいくのです。飲み終わったら、客はもう村人の仲間入りだというわけ。一度、村の一員となったらそれは一生消えることはありません。こうして、フィジーの人々は訪問者たちとのつながりを作るのです。カバの儀式は、コミュニティーを大切にし、「輪・和」を求めるフィジーの人々にとって文化慣習的に欠かせないものなのです。

人々は、海で魚を獲ったり、畑でタロイモやキャッサバを栽培して、のんびりと生活しています。また、近くのリゾートホテルなどで働く人も多いといいます。


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