インターン体験報告~気候変動を深く学ぶ

2024.7.5

こんにちは!FoE Japanインターンの白山です!

この度は、8月から9月中旬にかけて活動させていただきました。その中でも、8月9〜14日に行われた福島ぽかぽかプロジェクトや9月上旬の里山活動、代々木で行われたイベント「ワタシのミライ」について報告させていただきます。

福島ぽかぽかプロジェクト

福島第一原発事故は今から12年前に起きた事故ですが、今もなお根強い影響が続いている深刻な問題です。原子力発電所が爆発したことによる放射能の拡散はその地域に住む人々、自然環境などに多大な影響を及ぼしました。そこで、長く続く原発の問題を身近に抱える方々に寄り添って共に生活し活動する取り組みとしてFoE Japanでは福島ぽかぽかプロジェクトが行われています。福島ぽかぽかプロジェクトでは、猪苗代にて、原発事故でさまざまな理由で避難できなかったり帰還を余儀なくされる事態が生じた現地の方々やその子どもたちが、心おきなく野外で活動したり、保護者のみなさんが不満や悩みを話したり、楽しく環境教育もかねて活動できる取り組みとして展開されています。

今回は私は8月9日〜11日の3日間参加しました。参加者はボランティア含め30名ほどの人数でした。すでに以前から参加していらっしゃる方々は初めて参加した僕にもへだたりなく明るく元気に接してくださりとても心地よい環境で活動することができました。

1日目は夜に合流し、2日目は猪苗代湖での湖水浴、3日目は、檜原湖で遊んだりカヌー体験をしました。子ども達や保護者の方々との仲を深める時間がたくさん設けられました。子どもたちはすごく元気で、湖水浴の後でもたくさん遊んでおり、体力の多さに驚きました。

この日程中の全ての食事についても環境や身体のことに配慮した食材を支援していただいていました。そこで、自分の私生活においてもさまざまな身体や環境への影響などについて考えていくべきだと改めて感じさせられました。

自分は全日程の前半3日間の参加でしたが、ぽかぽかを通して学べたことや気づいたことがたくさんありました。ぽかぽかで大切にしていることは、すべての人をあるがままを受け入れることと、ボランティアにとって大切なことは、子どもたちと同じ目線で対するということです。それを踏まえて、子どもたちと近い距離で寄り添うことの重要さ、だからと言って自分も楽しみすぎず、子ども達を見守ることを怠らないことが大切だと強く感じました。また、たくさんの子どもたちがいるため、個人個人を尊重し、普段の生活ではあまりしないような自由な環境で自由に過ごせるように接することもぽかぽかにおいて大切だと感じました。

最後に、普段できないような色々な人と関わって同じ作業を行うことや、生活するという貴重な体験をすることができとても良い経験になりました。それに加え、現在起こっている原発の問題含め多くの事柄についても考え直すことができました。また、自分を見直す良い機会になったと思います。福島に暮らす子どもたちやその親の苦労や大変さも知り、自分たちにできることを考え直し、福島の問題が少しでも良い方向へ向かっていけるようにできることをしていきたいと感じました。

宇津木の森里山再生活動

続いては9月10日の東京都八王子市での里山活動についてです。今回初めて八王子市に足を運びましたが、このような森林地帯を見て東京にもこのような自然豊かな空間があることに驚きました。

今回の里山の活動では、栗拾い、イガの掃除、薪割りなどを行いました。普段室内で活動していたので、暑い中体を動かして汗を流して活動できてとても気持ちよかったです。参加した方々はお子さん連れのファミリーから長く参加し続けている地域の年配の方まで様々でした。その年配の方々は近くにお住まいの方から他県や遠方から足を運んで参加していらっしゃると聞いて驚きました。このことからも、この里山、自然を守りたいと言う思いが強く感じられました。

里山と言う言葉は、大学の授業でも耳にする単語でしたが、実際どのようなものが里山でどうあるべきかなどは参加する前まではピンと来ていませんでした。しかし、活動を通して適切な手入れを加え里山のあるべき姿を守り、維持し続けることが里山において大切なのだと知りました。

自分も自然は好きなので、開発が進む東京都内にもこのような自然環境が守り続けられていることに感動しました。この空間が残っているのは、これまで自然を守り続けようと取り組んできた方々のお陰であることを活動を通して実感し、これからも守り続けて欲しいと強く思いました。そのために私たちに出来ることを親身に考えていくべきだと感じました。

ワタシのミライ 9.18イベント

最後に9月18日に東京都の代々木公園にて行われたイベントの「ワタシのミライ」についてです。このイベントは、再エネ100%と公平な社会を目指すために活動するたくさんの団体が参加し、それぞれのブースやステージなどで、楽しく盛り上がりながらも環境問題について考え発信していくイベントでした。このイベントの最後には原宿から渋谷にかけてパレードが行われ、再エネ100%や脱原発などを訴える行進が行われました。それにはのべ3,000人以上もの人が参加し、ものすごい規模でとても驚きました。

子ども連れのファミリーから年配の方々までたくさんの人がこのイベントを知って足を運んでくださいました。また、イベント最後のパレードでは、参加者だけでなくパレードを目にしたたくさんの人にも印象を残すことができたと思います。1日を通して、参加者、足を運んでくださった方々含め多くの人が楽しくイベントを進めることができて、とても充実した1日になりました。

今回のインターンでは、ボランティア参加の他に、気候変動かるたについてのInstagram投稿用のスライド作りをメインに活動しました。選んだトピックは5種類でしたが、色々な要因が気候変動につながっていることを改めて知る機会になり自分の勉強にもなり、この投稿を多くの人が見て気候変動について関心を持ってくれればいいなと思います。

最後になりますが、この約1ヶ月ものインターン活動の間FoEの皆さんにはたくさんお世話になりました!この期間を経て、気候変動や環境問題について知識や考えを深めることができました。学校の授業では体験できないことに参加させてもらい、いろいろな面で貴重で良い経験になりました。本当にありがとうございました! (インターン 白山祐)

 

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