第二回 FoEインターン体験記(森林 )
こんにちは。
FoE森林インターンの樋口です。
今日は前回に引き続き、インターン体験記の第二回を
更新します!
第二回 【FoEで体験・習得できるもの】
さて、前回の更新では始めた頃に大変だったことを書きましたが
今回は体験・習得したことについて更新します。
FoEに入って、よかったと思うことはたくさんあります。
(この中には、もちろん「(知りたくなかったけどもリアルな現実を知れて)よかったな」という気持ちも入っています。
それもひっくるめてFoEのインターンは良い経験になったと思っています。)
NGOという観点から社会を切り取ると、日常生活とは一味違った世界をみることができます。
選挙投票率の低下にみられるように特に若者にとって国民と政治が離れていると感じやすい世の中ですが、NGOにいることで政治の動きや社会に対してアンテナを強く張っていることが可能になり社会問題に対して近い距離で向かい合うことができます。
さらに自分自身が、人に問題提起をしたり問題解決へ向けて働きかける活動をするにあたり自分自身の中で問題を掘り下げて深く考える習慣をつけることができます。
活動の中で矛盾を感じることもたまにあったのですが、考える事が好きな私にはそれもまた面白い経験でした。
(FoEでインターンをはじめてからわたしの自由帳はすさまじいペースで消費をすすめています)
また、FoEの活動を通して嫌というほど分かったことは、市民団体の活動はたくさんの準備や活動を行っても問題解決へ向けて前進するペースがとても遅いということです。
これには、企業や政治などの権力の強さやほぼ絶対的な経済活動への優先順位の高さ・市民団体の影響力の弱さ(NGOそのものの努力不足の点)・市民団体への理解の低さがあげられるのでは、と思っています。
私自身これは経験すると本当につらく感じ、挫折してしまいそうにもなるほどの絶壁に感じていたのですが、
そんな私に「NGOの活動に一発KOなんて、ないんだよ。ジャブをたくさん何回もしつこく繰り返して、最終的に打ち負かせばいいのさ」といっていた言葉が非常に印象的でした。
聞くと、彼らはめげずに(?)何年も同じ交渉相手に交渉を重ねていると聞き、彼らのあきらめない姿勢に脱帽してしまいました。
NGOをよく表わしているのでは、と思います。
しかしながら脱原発チームを見ていると分かるように、ある問題に対して社会的に関心が高まっているときというのはそのうねりを利用して非常に大きな影響力を持つことができます。
たくさんの努力が必要という本質こそ変わらないものの、自分たちで社会を変えられるかもしれないという局面にいちばん近づけるのもNGOで活動をする醍醐味であるのでは、と感じました。
貴重な経験としては、企業相手に異議を申し立てる会合に参加させて頂いたり、はたや企業とNGOとのさまざまな関係性を垣間見ることができたり、
NGOの実態を見れたり、特定の分野で尽力されている海外からいらっしゃった方々と交流する機会があったり、
「社会ってこうして動いているのか」と深く納得できる素晴らしい機会をたくさん頂きました。
そして、問題解決のために非常にハードスケジュールをこなしていながらもなおきらきらしているスタッフの方々は本当に素晴らしいと思っています。
FoEに身を置く事で、問題解決の難しさを知ると同時に、
一方で問題の難しさを知りながらもパッションを持ち果敢に立ち向かう方がいる、
という大事な希望をも知る事ができて、人間ってすごいなぁ・・・
と帰り道にしみじみ思う日々でした。
(ラストの更新に続く。)