FoEインターン・ボランティアの日常(3)

2024.7.5

こんにちは、ボランティアの斉藤です。

みなさんは、「院内集会」や「政府交渉」とは何かご存知ですか?僕は、FoEでボランティアをするまで知りませんでした。この2つは、脱原発・エネルギーシフトに関して、FoEが政策提言をするために重要な役割を果たすものです。

実は、FoEが脱原発・エネルギーシフトに関わり始めたのは、福島原発事故以降です。事故をふまえてスタッフの間で徹底的に議論をした結果、脱原発・エネルギーシフトのチームを作ることにしたそうです。チームのリーダーには、政策提言の経験が豊富な満田さんがなりました。

まずFoEは、様々な分野で活動する市民団体や環境NGOのネットワークを作ろうと決めました。福島原発事故は、健康被害、原子力工学、エネルギー政策など、多数の領域を包括する非常に複雑な問題を人々に突きつけました。そのような複雑な問題に対応するため、FoEが事務局となって2011年4月に立ち上げたのが、eシフトという脱原発・エネルギーシフトのネットワークです。

FoEはeシフトと一緒に、市民向けのシンポジウムを開催しつつ、「院内集会」を開いてきました。院内集会とは、忙しい国会議員が出席しやすいように議員会館の中で行われる、専門家を交えたセミナーのことです。このような院内集会を開く事により、脱原発・エネルギーシフトを支持する議員の数を増やし、そのような議員を政策の面でサポートしていくことを目的としています。また、院内集会を市民にも開かれたものにすることで、国会議員に市民の声を吸い上げてもらう機会も提供します。

僕が院内集会でよくお手伝いをすることは、議員会館の入り口で通行許可証を市民の参加者の人たちに配布する仕事です。また、会場内での受付や、質疑応答のときのマイクランナーもしました。このようなお手伝いをすることで、脱原発・エネルギーシフトを巡る政策議論の最前線を垣間見ることができ、とても勉強になりました。また、どんなふうに国会議員と市民団体がやり取りをし合うのかも直接見ることができ、「政治」が身近に感じられるようになりました。みなさんも、一度ぜひ来てみて下さい。とても面白い「社会見学」になると思います。

さて次回は、参加者全員がヒートアップして、いつも時間延長してしまう「政府交渉」の白熱した様子を紹介します。
(ボランティア 斉藤)

 

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