【FoEアジア太平洋声明】イスラエルに対する免責を今すぐやめよ

(以下はFoEアジア太平洋が3月20日に発表した声明の翻訳)

FoEアジア太平洋(FoE APAC)は、今週イスラエル占領軍がガザ地区のパレスチナ人に対して行った残忍で無分別な虐殺を強く非難する。一晩の攻撃で多くの子供を含め少なくとも404人が死亡し、数え切れ​​ないほどの人々が負傷した。

イスラエル占領軍は、 2か月前に合意した停戦の条件を繰り返し侵害し、遵守を怠ってきた。この間、ガザ自治政府報道局によると、停戦開始以来、イスラエル国防軍による空爆や銃撃で数十人のパレスチナ人が殺害・負傷し、求められた援助や緊急支援がガザに届くのを止めていると報じている。イスラエルの占領当局はまた、停戦協定の第1段階を延長し、当初合意された第2段階への移行を避け続けている。

私たちは、大量虐殺に終止符を打つはずの停戦合意を危うくする意図をもったイスラエルの行動を強く非難する。

2023年10月以来、ガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナ人に対する攻撃は残酷で野蛮、そして非人道的なものである。ガザの人々が強いられている過酷な状況を伝えるにこれら以外に言葉はない。実際、米国が支えるイスラエルの占領がパレスチナの人々と土地にもたらした徹底した破壊と惨事を完全に表す言葉はない。 

私たちは活動を通じて、国家や企業が地球を壊し汚染する数多くの行いを目撃してきた。しかし、すでに悪化していたガザの土地、空気、水を汚染し、崩壊させる意図を持つこれらの行為ほど衝撃を覚えるものはない。

1年以上にわたり、私たちは繰り返し、これが生態系破壊であると同時に大量虐殺であると訴え、立場にある人々に、手遅れになる前に阻止するための緊急措置を取るよう要請してきた。環境権は人権だが、どちらの権利も守ることができない。 

最近の国連報告書は、2023年10月以来イスラエル治安部隊による性的、生殖的他のジェンダーに基づく暴力が組織的に行われていると報告している。同報告はまた、イスラエルによるガザの性と生殖に関する医療施設の組織的な破壊は大量虐殺的な行為であると指摘している。公共の場での強制的なストリップやレイプの脅しを含む性的ハラスメント、性的暴行は、イスラエル治安部隊によるパレスチナ人を対象とした性的およびジェンダーに基づく暴力となっている。 

イスラエル占領軍は、ガザの治安とイスラエル人人質救出を理由に、これらの攻撃と流血行為を度々正当化してきた。しかし、これらの主張と、彼らの行動は矛盾にみちている。 

イスラエルに対する免責はあまりにも長い間続いており、ガザやヨルダン川西岸だけでなく、中東の他の地域にもその影響が拡大している。

各国政府は、イスラエルによるガザ攻撃をやめさせるためにあらゆる外交的、経済的手段を取るべきである。まずは、これ以上の死傷者や被害を防ぐためにイスラエルへの武器売却を止め、イスラエル政府及び企業との経済関係を凍結し、外交の断絶を検討するべきである。

イスラエルに対し実質的な影響力を持つ唯一の国として、私たちは米国政府に対し、占領と戦争犯罪への制約なき支援をやめるよう求める。 

イスラエルの攻撃と占領を止めるために全力を尽くさない政府は、大量虐殺の共犯とみなされるであろう。は、人道的支援の即時提供とガザの民間人の保護をを通じ、全当事者が人道的国際法を尊重しければならない。

この大量虐殺の終焉とパレスチナ解放まで、世界的な抗議、ボイコット、抵抗が終わる事はない。私達は、FoEパレスチナ(PENGON)の仲間、そして全てのパレスチナ人の生存の権利、恒久的な平和、そして正義を求め続ける。

原文はこちら

 

関連するトピック

関連するプロジェクト