JR西日本による支援

森林保全2023.9.1

2020年度実施できたこと

2019年度寄付総額3,358,800円 (2020年度活用させていただきました)

活動1.育樹期に入った海岸林を整備する!(東日本大震災復興支援活動)

2015年度より実施している海岸林再生事業も6年目に入りました。2020年度は、コロナ禍により首都圏から出張しての現地活動が出来ない状況になった他、これまで共に活動を行ってきた大学生ボランティア組織の協力も得られなかったため、現地で協働するNPO 「生命と環境保全」が中心となり、地元の人材を一時的に雇用し、最低限の作業としてクロマツの裾払い作業、下草刈り、成績調査を実施しました。今後は、大きく成長した苗木を松林に育てる段階に入ります。

活動2.フェアウッドの利用拡大のための展示会・ワークショップ・研究部会の開催

木に触れることから森を守るきっかけづくりを目指すフェアウッドカフェでは、岩手県の国産アカマツ材や国内広葉樹を使った製品作りを行っているサワクラフトの展示会を開催しました(1月)。ろくろを使って木地をくりぬいて作製されたお椀や小鉢は、海外の木材を使った木工製品が主流のなか、地域の素材を活かしたものづくりの在り方と、国産の木材を使うこと自体の大切さを伝えました。
また、「木の流れから未来を変える」をキャッチフレーズに、一般や企業の方々を対象に実施しているフェアウッド研究部会は、今年度は月次開催をオンラインに切り替えて実施しました。それによって、首都圏以外の参加者や小学生など、これまでにない層の参加がありました。 *テーマ:建築と林業、みなとモデル、SDGs、山林相続、リコー「えなの森」、エシカル消費 等


 

活動3.盗伐問題が指摘される国内の森林・林業の現状を調査し、情報発信を行いました

ここ数年、それまでは海外の発展途上国での問題と思われていた盗伐などの違法伐採の事例が日本国内でも報告されるようになっています。その背景には、木質バイオマス発電のための素材供給や、放棄され管理されていない日本特有の森林問題があると言われています。
今年度は、6月、9月に宮崎の盗伐現場を視察し、被害者の聞き取りを行い、ブログ等で継続的に発信しました(計6回)。現在、この盗伐問題は、放棄林や山林相続の問題とも関連した国内の森林問題として広く報道されるようになってきています。

2019年度実施できたこと

2018年度寄付総額2,684,200円 (2019年度活用させていただきました)

活動1.地域の力で海岸林を再生させる!(東日本大震災復興支援活動)

2015年度より実施している海岸林再生事業も5年目に入りました。2019年度からは、植樹ではなく育樹活動へと重点を移し、これまで植えた苗木がいち早く成長し、将来的な津波被害を軽減する大きさになることを願い、定期的な下草刈り等を行いました。
6月には、これまでボランティアとしてお手伝いいただいた地域住民を対象としたエクスカーションを実施し、3メートル以上に成長したクロマツと広葉樹をみてもらいました。8月には、地域の復興イベントにて展示を実施。9月には、クロマツの生育を記録するためにドローンによる空撮を実施しました。

活動2.フェアウッドの利用拡大のための展示会・ワークショップ・研究部会の開催

木に触れるところから森を守るきっかけづくりを目指すフェアウッドカフェでは、福島県南会津町にて伝統的に地域の広葉樹を使ったものづくりを行っている「きこりの店」の展示会を開催(12~1月)しました。輸入の広葉樹に頼りがちな現在から、地域の広葉樹を活用した製品づくりへの提案を行っています。
また、木材を利用する企業や一般の方を対象に、月次でフェアウッド研究部会を開催。ボルネオ島やアフリカ熱帯林の保全などの海外の森林問題から、国産材活用の新潮流、木質バイオマス、森林経営管理法など、日本国内の森林・林業をめぐる最近の動きまで、様々なテーマを取り上げました。

活動3.日本国内の木質バイオマスの生産・利用状況を調査

昨年度の引き続き、日本国内で進められる林業成長産業化政策のなかで、新たに注目されるようになった木質バイオマスの生産・利用状況について、国内の林業地-山形県酒田市(バイオマス発電所、林地)、宮崎県宮崎市(盗伐現場など)、神奈川県湯河原市(林業経営者の林地)などを訪問調査しました。
特に、宮崎県については、深刻な被害が報告されている盗伐現場の視察を数回にわたり行っています。近年の豪雨被害にも関係していると言われる山林の管理について、環境破壊をもたらす森林伐採に歯止めがかかるよう、ブログ等での情報発信も行っています。

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