木材生産地レポート ロシア

森林保全

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ロシア極東地域に広がる広大な森林

ロシアには、タイガと呼ばれる広大な森林が広がっており、世界第一位の森林面積(8.1億ha)を誇る森林大国です。日本が調達している木材の主な産地は極東と東シベリアと呼ばれる地域です。極東では、沿海地方とハバロフスク州、東シベリアではイルクーツク州がその主要な産地です。それぞれの産地ごとに顕著な違いがあります。

日本海を挟んで北日本の対岸に位置する沿海地方は、ナラ、タモ、ニレなどの落葉広葉樹が生育している、ロシアでも非常に稀な森林生態系を有しています。広大なロシアの森林でもこうした樹種が豊富に存在するのは沿海地方のみです。しかし、これまでの伐採により南部~中部では良質の木材資源が減少しています。絶滅が危惧されているアムールトラやアムールヒョウとともに、オオカミやヒグマ、シマフクロウなどの野生動物も豊富な森林です。

沿海地方の北、オホーツク海に面するハバロフスク地方は、寒冷な気候からカラマツやエゾマツを中心とした針葉樹タイガが広がります。カラマツは内陸部、エゾマツは南東部に多く見られます。広葉樹については地方南部の一部を除けば、ナラやタモはほとんどなく、カバやヤマナラシに限定されます。

東シベリアのバイカル湖の西北に位置するイルクーツク州は、アカマツとカラマツが優先する針葉樹林が特徴です。伐採が行われているのは中部以北の森林で、冬は-40℃も下回る極寒の地です。州北部は永久凍土または半永久凍土となっており、森林の大規模な伐採で凍土の融解や河川流量の変化などの悪影響も現れています。州の北部やバイカル湖の北西部には、先住少数民族エベンキ人の居住区があり、保護価値の高い森林が残されています。

いずれの地方でも、交通アクセスが容易なところでは森林開発が進み、もともとの植生は伐採や火災による擾乱を受けて、シラカバやヤマナラシが優先する若い森林や、更新が不十分なままの疎林が多く見られます。

 

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