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地元の住民組織からの声明文 (2002.08.05) |
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Tignay Dagit Mannalon a Mangwaya-waya iti Agno (TIMMAWA)
(アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動)
担当者:Abby Dela Cruz
2002年8月5日
貯水予定地の破壊と
強制立ち退きに訴えたサンロケパワー社
サン・ニコラス町サン・フェリペ・イースト村ボランギット集落発――サンロケパワー社およびフィリピン電力公社の武装集団が住民を強制的に立ち退かせている。
去る7月20日、ネームプレートを付けていない軍人の態をした、重武装した7人の男とともに、サンロケパワー社のIDカードを身につけた男達が、約20人の居住者(彼らの子供は含まない)を家から引きずり出し、その土地から強制的に立ち退かせた。
7月22日、大雨にもかかわらず、女・子供はまたもや家から強制的に引きずり出され、ヘリコプターで運ばれた。男はそこから危険な地帯を通って、歩いていくことを強要された。家から強制立ち退きを迫られた一方で、彼らは、強制立ち退きの中で事故を回避するために、家畜や食物、その他の必要不可欠な身の回りの品を置いていくよう忠告も受けた。それから、彼らの家屋やその他の小屋などの建造物は解体され、一時的な小屋として、テントのみを渡された。そして、モニタリングの目的に同意することを書いた何枚かの文書に署名させられもした。
7月28日には、サンロケパワー社と武装した男たちが、住民を立ち退かせるために再び戻ってきた。強制立ち退きの執行にはKgd. Benny Serquinaの業務が必要とされた。彼は家を焼き始めた。実際に、同じことが翌日も続いた。
居住者らが破壊を行なったグループと話したところ、その一団が軍隊の者ではないが、脅して立ち退きを強行する任務を依頼されたことが明らかになった。現に彼らの中には、タユグやサン・マニュエル、サン・ニコラス町のフィリピン国家警察のメンバーが含まれていた。そのうち名前が判明しているのは、Andy Bergonia、Jerry Bulawitan、Nina Ebanosa、Junior Rodrigo、Efren Lapastora、Melina Abubo、○○ Alphi、SRPCの技術者Rolanda Halosだ。また、7月20日は、○○ Ruiz、Riveraで、その他の5人は名前がわからなかった。また、フィリピン国家警察のメンバーとして、Florendoや指揮官(?)の名前も挙がっていた。
この村で起こった一連の事件は、ボランギット集落やその付近で暮らす村や町の住民らに大変な恐怖感を与えた。この巨大ダムの建設に住民は強く反対してきた。しかし、この集落の水没は、望まれざる巨大ダムが操業を開始するという合図だ。
したがって、TIMMAWA(アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動)は、サンロケパワー社によるこのような行動を強く非難する。この事実は、この巨大ダムの推進者が立ち退きのために暴力という手段に訴えてまで、この厄介な建造物の稼動に断固として踏み切ろうとしていることの証左でしかない。この事件は住民のダム反対の思いをそぐことはなく、かえって、サンロケダムの中止を訴える私たちの運動をさらに強固なものにするだろう。
サンロケダムの中止を!
アグノ川に自由な流れを!
プレスリリース (2002.08.09) 「フィリピン・サンロケダム 抜き打ちで貯水開始」
https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/press/20020809.html
地元の先住民族・住民グループからの声明文 (2002.08.09)
「サンロケダムの貯水中止を! サンロケダムの操業をストップして!」
https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/statement/20020809.html
FoE Japanから日本政府/国際協力銀行へ(2002.08.09) 「貯水停止と融資凍結についての要望書」
https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/letter/20020809.html
地元の先住民族・住民グループおよび国際環境団体からの要望書 (2002.08.12)
「サンロケダムの貯水中止を! サンロケダムの操業をストップして!」
https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/letter/20020812.html
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