インターン体験報告~「正しい支援」とは何か?
FoEインターンの栗原志歩です。
8月の初めから9月末の計16日間FoE Japanでインターンとして活動させていただきました。これは16日間の実習の活動報告ブログです!メインの作業は「世界の気候変動かるた」を使った調べ事でした。かるたからいくつか選んで問題の背景を調べ、最終的にはInstagramに投稿することを目標に作業をしました。私は以下の4つのかるたを調べました。
左上のカードから順に森林の減少・劣化について、鉱山開発による環境破壊・社会問題について、ファッション産業の環境・労働問題について、パーム油生産による環境・社会問題について調べました。
調べていくとこれらの4つの問題は、どれも私たちの理想の生活の追求によって起きているということが共通していました。また、ほとんどの人が今の便利な生活が成り立っている裏側で何が起きているのか知らないということもそうです。
この課題に取り組んだことで問題に対する意識がより一層強くなり、自分のすべきことは何かとても考えさせられました。最終日には調べたことの発表もしました。充実した内容で発表できたと思います。私自身も調べて初めて知ることが多く、とても勉強になりました。良い経験になりました!
その他にも、多くの活動に参加させていただきました!
福島ぽかぽかプロジェクト(6日間)
ぽかぽかプロジェクトは、線量を気にせずに子どもたちが野外で思い切り遊べる場、被ばくについて親たちが話せる場を設けて心身の健康や免疫力を高めるという週末保養です。6日間の活動やスケジュールの詳細は、福島ぽかぽかプロジェクトのブログに私が書いた記事が掲載されているので是非チェックしてみてください!
今まで原発事故や放射性廃棄物などの問題について気にしてこなかったのですが、この保養活動に参加してから関連する問題のニュースや記事を見るようになりました。また、ぽかぽかの活動で子どもたちや親とボランティアのみなさんと6日間過ごしたことで、子どもとの接し方やボランティアの在り方など多くの学びがありました。
原発問題について興味を持つきっかけとなった活動になりました!また参加したいです!
ALPS処理汚染水の海洋放出に関する政府交渉・署名提出の見学
実際に政府に交渉している様子を間近で見るというとても貴重な経験をさせていただきました。政府交渉が始まると一気に会場の雰囲気が変わり圧倒されました。政府と市民の処理汚染水に対する考え方や意見の違い、質問に対する回答の曖昧さなどにもどかしい気持ちになりましたが、良い経験になりました。
インターンレクチャー(気候正義、処理汚染水、パワーシフトについて)
気候正義、処理汚染水、パワーシフト…どれもFoEでインターンを始めてから知った言葉でした。
- 気候正義
「気候変動を引き起こしている社会の仕組みを変えること」と「性別や人種、文化的・政治的な差別をなくすこと」を同時に目指すという意味が込められた言葉。
- 処理汚染水
燃料デブリ(核燃料が溶け落ちたもの)の冷却水と原子炉建屋やタービン建屋内に流入した地下水や雨水が混ざり合うことで発生した汚染水を多核種除去装置(ALPS)で処理したもの。政府はこの処理汚染水の情報を明らかにしないまま、放出を反対している市民の声を押し切って8月24日に放出を開始した。
- パワーシフト
持続可能なエネルギー社会の実現のために、再エネの電力会社に切り替えるなど電力のあり方を変えていくこと。
それぞれ上記のことを学びました。どれも重要な問題や考え方で自分自身がどの様に関わっていけばよいのかとても考えさせられました。
里山再生活動(栗拾い・イガの片づけ)
東京都・八王子「宇津木の森」で里山再生活動を行いました。9月の里山では、栗拾いを行いました🌰初めての栗拾いだったため、栗をイガから取り出す作業にとても苦労しました。イガの片づけは、意外にも力仕事で体力が奪われとても大変でした。疲れる作業でしたが、持続可能な森林・里山に貢献したいため今後も参加したいです!
「ワタシのミライ」の記者会見
18日に行われるイベントに向けた記者会見のお手伝いをさせていただきました。記者会見ではワタシのミライとは何か、どのような思いをもって企画されているのかを知ることができました。私が思う理想の未来は何か考えさせられました。ワタシのミライへの思いをしっかり持って18日のイベントとパレードに挑みたいと思った時間でした。
「ワタシのミライ~No Nukes & No Fossil 再エネ100%と公正な社会を目指して~」のイベント&パレードへの参加
9月18日(月・祝)に代々木公園で行われた気候危機と脱原発へ声を上げるイベントとパレードに参加しました。気候危機や脱原発というと堅苦しいと思うかもしれませんが、ユニークな音楽ライブや個性あふれる楽しいブース出展、オーガニックやヴィーガンメニューが豊富なレストランカ―、カラフルで楽しいパレードなど参加しやすく楽しいイベントでした!
私はこのイベントで、インスタライブの配信やカンパ集め、パレードなど多くの初めてを経験しました。初めてのことにとても緊張しましたが、終わってみると達成感がすごくあります。良い経験になりました!
イベントとパレードの様子の詳細は、FoE Japanのブログに私が書いた記事が掲載されています。是非チェックしてみてください!
「自分も社会を変えるひとり~ワタシのミライに参加してきました!~」
最後に
私はこのインターンの目標として、「正しい支援」とは何かを学び、自らがアクションを起こせる人になるということを掲げました。
様々な活動を通して、スタッフのみなさんと働かせていただいて、NGOの仕事には問題に対する熱量や活動への積極性、諦めない姿勢や体力など多くのことが必要だということを学びました。また、正しい支援とはそれを必要としている人に寄り添い、彼らが何を求めているのかをよく考えて行動を起こすことだと知ることができました。
自らアクションを起こせるようになるという目標は、これからも意識して取り組みたいため、今後もFoEの活動やセミナーに積極的に参加し、目標を達成できるようになりたいと思っています。貴重な経験をたくさんさせていただきありがとうございました! (インターン 栗原志歩)