ユーラシア大陸北部やサハリン島のかなりの部分をタイガが覆っていることで、広い範囲に渡って水や大気が浄化されるなど、生物や人間にとって住み良い環境が形成・維持されている。日本列島を含む北東アジア地域の気候風土や日本海やオホーツク海の水産資源の豊富さも、極東ロシア大陸部やサハリン島のタイガの状態に影響を受けている。
タイガが破壊されると・・・
極東ロシアで起っているタイガの破壊は、総体として大きな影響力をもち、ロシアの国境の外にまで及ぶおそれがあります。
その場合の影響 − どこで何がどの程度変化するか − について述べた研究が存在するか私達は調べていませんが、タイガの破壊が拡大した場合、その影響はロシア国境を越え、日本人がこれまで何百年も当たり前のように享受してきた気候風土や食生活に何らかの影響を与える、ということはほぼ確実であると言えます。
それは、日本列島付近の気候や、日本の漁業にとって大切なオホーツク海の水質などを決める重要な要因のひとつが極東ロシアのタイガの健康な営みであるからです。
以上、極東ロシアのタイガを守ることはこれからの世の中の"危機管理"であると言っても決して過言ではなさそうです。
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