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タイガの特徴(1)
「まず第一に、広い」

タイガはマイナス数十度の酷寒の気候にも耐えることの出来るカラマツなどの針葉樹が主体の森林で、ユーラシア大陸北部を広く覆って世界最大の森林地帯を形成し、その森林地帯を領内に持つ旧ソ連/ロシアを世界最大の森林国の座に押し上げています。

下の地図は旧ソビエトの森林分布(被覆)を表したものですが、これらの森林の大きな部分が、タイガとよばれる森林だ、と考えていいでしょう。

この地図をご覧いただくと、カラマツ(Larch)やエゾマツ(Spruce)から成る森林森林が、日本の国土の数十倍に匹敵するほどの面積の地表を覆っていることがイメージしていただけるかと思います。

ロシアの森林面積:世界の全森林面積の22%
(7億6400万ヘクタール)
ロシアの森林蓄積:世界の総森林蓄積の21%
(821億立方メートル)

(参考までに:日本の森林は、面積2500万ヘクタール、蓄積31億立方メートルです)

ロシアの行政単位によれば西から東に向かってヨーロッパ地域/西シベリア地域/東シベリア地域/極東地域の四地域に分かれます。この区分に従うなら、タイガの最も多い地方は、この森林分布図にも見られるように東西シベリア地域と極東地域であると言えます。

左図で示したグラフはロシア連邦森林管理局年の1996年の資料に基づいて作成されたものですが、ロシアの森林の41%が東西シベリア(Siberia)に37%が極東(Far East)にあることを示しています。

以上、広さ−これもタイガの立派さです。タイガという森は一見して広大な森林であると考えていただいて結構です。
(・・・しかし、その広大な森林でさえも、人間の利用の仕方次第ではやっぱり壊れていく、というのが私達が現地の実態を見て得た実感です。)

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