マーシャル諸島環境問題(水質汚染)
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マーシャル諸島の海はとても澄んでいます。浅瀬を写真に撮ると、水があるのかどうかわからないほど澄み渡っています。あのエメラルドグリーンの海の美しさは見る人の心を魅了すること間違いなしです。そんな美しい海が汚れていると聞いても信じられないかもしれません。
しかし、マジュロ環礁のダウンタウンに位置するDU るDUD(ダラップ、ウリガ、リタ)と呼ばれている地区の内海は、マーシャル諸島共和国環境保護局によって遊泳禁止区域に指定されています。ラグーン内では屎尿を垂れ流しにしているわけではないのですが、大腸菌が検出されています。この付近で泳いでいた子供たちが、耳の病気にかかるという事例も最近増えてきたそうです。(EPAの記事も追加) |
マーシャル諸島では、飲料水の確保は雨水に頼っています。ウォーターキャッチメントと呼ばれるタンクに雨水を貯め、それを利用しているわけです。また、離島に行けば、各家庭に一つウォーターキャッチメントタンクが設置されているのを見ることができます。
なれない人がこの雨水を飲むと、おなかを壊してしまいますので、必ず煮沸消毒することが必要となります。
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また、マーシャル諸島には地下水もあります。ただ、この地下水は時折、海水の流入などが原因で使用できなくなる場合もあります。地球温暖化によって海面が上昇すれば、このウォーターレンズ(図挿入)と呼ばれる地下水資源への海水の流入がより頻繁に起こるようになり、水質が悪化することが懸念されます。
マーシャル諸島共和国政府環境保護局では、DUD地区(ダラップ、ウリガ、ダリット)でのラグーン水質検査を行っています。しかし、これは大腸菌の検出実験のみで完全なものではないことは否めません。
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首都マジュロのあるマジュロ環礁では、ロバート・レイマーズ社の経営するパシフィックピュアウォーター社がおいしい水を製造・販売しています。私たちも飲みましたが、本当に大変おいしい水でした。オゾン殺菌や活性炭で浄水を行っているということでした。また月に1回、観光保護局の審査も受けているとのことです。
このようにマジュロでは安全な水を飲むことができますが、離島へ行ったときには、水は必ず煮沸消毒しなくてはなりません。
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また、マーシャル諸島短期大学では、最近水質に関する研究にも着手されたようです。
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