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       マーシャル諸島のゴミ問題 
        日本人の常識からいえば、ゴミを投げ捨てることは御法度です。 
      これはあたりまえのことですね。しかし、もしそういったことを 
      教えてもらっていなかったらどうなると思いますか?
            
       
      
        
          
              
            このように自然のものなら土にかえるのだが・・・ | 
            太古の昔、マーシャル諸島には自然に分解されないゴミはありませんでした。マーシャル語で「ニ」と呼ばれているやしの実の果汁を飲み干したマーシャル人たちはそのままその殻を捨てていました。それは土に返りますからよかったのです。しかし、西欧文化の流入とともに自然に帰らないゴミが大半を占めるようになりました。そして、やしの実の殻をそのまま捨てていたように、マーシャル人たちは缶を捨ててしまいます。 
            
  
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            未だマーシャル諸島では、環境教育の不行き届きからゴミのポイ捨てがいけないことだという考え方があまり普及していません。特にこれは子供たちの間で顕著に見られます。JOCV(青年海外協力隊員)としてマーシャル諸島共和国環境保護局で活動をなさっている土山さんに伺ったエピソードをご紹介します。(ストリーム)  
              
              「この子供たちの体への影響が心配だ」
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             満潮になるとゴミが海に流れていく  
             
            
  
             
             
             
             
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              「学校の実験授業で空き缶とやしの実の殻を土に埋めて、数ヵ月後に掘り出してみようという実験を行いました。もちろん、掘り出したときには空き缶が残っていて、やしの実の殻は生物分解されてなくなっていました。ここで子供たちに空き缶を捨ててはいけないことを教えようとしたら、ある子供が言ったのです。 
             
            「空き缶の方が残っているからいいんじゃない?」これにはびっくりしましたね。」
  
             子供だけでなく大人を含めたマーシャル諸島国民の環境意識は低いといわざるを得ない状況です。マジュロ環礁のダウンタウンと空港の丁度中間あたりにゴミ埋め立て場があります。
  
             そこでは、街中から集められたゴミが分別されることなく、そのまま捨てられています。そしてここは海岸線に面しているため、時には波がゴミをさらっていきます。そして、子供たちはこのゴミため場で遊んでいます。
  
            この状況を皆さんはどう思いますか? 
             
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            青年海外協力隊として環境保護局で働く土山さん 
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      マーシャル諸島でのゴミ問題をめぐる取り組み
      
      
       
      
       
        ゴミ対策ということで、直接的にマーシャル諸島で何か活動を行っているという話は今のところありません。 
       しかし、間接的にゴミ問題に取り組んでいこうということでマーシャル諸島では環境教育にも力を入れています。 
      
        
          
              
            上図:MIVAでの環境セミナーの様子、この中では観光 
            産業のための環境保護も教えている。 | 
              
            昔ながらの生活と現代のライフスタイルを比較してゴミ問題を訴える学生自らが作ったポスター。 
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             環境保護局内の環境教育部だけでなく、MIVA(ミヴァ;マーシャル諸島観光局)でもビーチクリーンアップ運動や環境問題セミナーを通じて、子供たちに環境を学習できる場の提供を行っています。ミクロネシアの持続可能な発展チームではこの活動を応援し、助力していきます。  | 
             
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