ケニア円借款案件(ソンドゥ・ミリウ水力発電事業)
6月25日の参議院・決算委員会での政府答弁(未定稿)


*この議事録は、6月25日に行われた決算委員会のビデオを利用して作成したものです。

  • 櫻井充 参議院議員 
     最後に、田中大臣に一つだけお願いがございます。
     ソンドゥ・ミリウの発電所の件でございますけれども、現地の大使が何と言っているのか。国会の中では見直しますと言っている程度の発言なのに対して、もう向こうでは全面中止だというような形で報道されております。むしろ大使が発言しております。この件に関して、大臣としてどうお考えでございましょう。
     これで質問を終わらせていただきます。
  • 田中 真紀子 外務大臣
     お答えいたします。ただいま担当局長及び、この委員会が始まる前に、ケニアにこのソンドゥ・ミリウの水力発電についてヒアリングをしに行きました担当課長も部屋に呼びまして、一番最新の情報を聞きました。
     その結果を正確にお伝え申し上げたいと思いますけれども、616日から20日まで、担当課長、今、私が大臣室でじかに会いましたけれども、彼をケニアに派遣いたしました。そして、現地サイトの視察、地域住民、NGO及び青年海外協力隊隊員からヒアリングをいたしまして、ケニア政府関係者などと意見の交換を行いました。
     そして、今回の調査結果の概要でございますけれども、それは、現地住民及びNGOからの聞き取り調査の結果、本計画を中止すべしとする意見は皆無であり、全員が継続を強く求めております。それから、事業を実施すべしとの回答は、約3分の2が環境、社会面等に問題があるということは指摘しておりまして、これに対処しつつ事業を実施すべしであるという回答でございました。最も批判的な問題提起を行っていたNGOの一部の関係者でも、自分たちは本件計画の熱烈な支持者であると言明し、環境、社会面の問題に対処しつつ事業を実施してほしいということを表明しているそうでございます。
     したがいまして、本計画に対する追加の円借の供与につきましては今後も検討していくというのが一番最新の情報でございます。
     以上です。

  • 櫻井 充 参議院議員
     終わります

 

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