ケニア円借款案件(ソンドゥ・ミリウ水力発電事業)
6月11日の参議院・行政監視委員会での政府答弁(未定稿)


*この議事録は、6月11日に行われた行政監視委員会のビデオを利用して作成したものです。

  • 福島瑞穂 参議院議員 

       ケニアのODAについてお聞きをします。先ほども櫻井委員の方から質問があった案件です。
       これについては、例えば
    20002月に開かれた本事業に係る地元での住民集会では、集会に参加した住民数十人が逮捕され、このとき集会を取材していた日本人記者が住民とともに逮捕され一時拘束をされたが、彼らの話によると、彼らを警察署まで搬送したのは工事を受注した日本企業鴻池組の車両だったというふうに言われています。
       あるいは、環境問題などについて指摘している
    NGOのメンバー、ケニアの人ですが、地域住民が自由な往来をしている場所において、許可なくプロジェクトサイトへ立ち入ったとして、鴻池組の警備員から暴行を受けた上に、銃で撃たれて逮捕され、裁判中であると言われております。
       現地で
    NGOの反対運動や銃撃事件などが起きているわけで、当然ながらケニア国内でのこうした問題がきちっと解決されない限り水力発電事業へのODAはやめるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

  • 田中真紀子 外務大臣 
     
     御指摘のケニアのソンドゥ・ミリウ水力発電ですけれども、これも各委員会で今も福島委員がおっしゃったとおりの状態について、写真を示しながら、パネルを示しながらNGOの御指摘やらその環境面での悪影響といいますか、そういうことも御指摘を受けておりますが、何度も同じことを言って恐縮でございますけれども、ケニア側ともよく話をしながら、最終的には軟着陸をして、結果的によいことであったと思ってもらえるように、そういう意図でもって、よかれと思って始めたことでありますので、途中のプロセスがどのようであるか、今も私は担当の局長にちょっと外で指示をしたんですけれども、やはりもう少し、大使館も実際に行ってみて、国民の血税の使い道でもありますし、プロセスでいろいろな問題が起こっても、最終的にいいところに軟着陸するのであればいいんですけれども、そうした見通しも、在外公館がじかに、電話なんかだけではなくて、自分で実際に行って責任を持って見てくる、そいういうことを指示しましたし、またNGOの皆様とか関係者の方たちから、海外青年協力隊もございますので、そういう方たちも近々集まっていただいて、直接ヒアリングをするように今指示をしたところでございます。

 

  →→このプロジェクトに関するトップページに戻る