植えた木がこんなに大きくなるんだ
と見上げたポプラ林
子ども達との作業は笑顔でいっぱい
頑張った植樹のあとの記念写真
乗馬も体験
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8月16日〜20日、22回目の緑化ツアーを行いました。「環境問題に関心があって」「砂漠緑化ドキュメントをテレビで観て、砂漠に植林するのが夢だった」等、きっかけもそれぞれ、普段の生活スタイルも違う10名が「砂漠に木を植えたい」という目的のもと、共に5日間を過ごしました。
今回は、ダチンノール村・リャンサップ村の2つの村を訪問。植林活動のほかにも村の人々との交流も行うことができました。
17日、ダチンノール村にて早速植林。めずらしく小雨交じりの曇天で涼しく、木々にとって少しでも恵みの雨となるようにと祈りながら苗木を植えました。緑化隊の先輩、地元小学生も合流し、賑やかな活動でした。
18日も再びダチンノール村にて活動。泥団子にして種まきをしました。作業のあとは、足元すくわれながらも皆で駆けてあがった砂丘にて記念撮影(のんびり休憩組も)。砂丘のてっぺんからは、360度地平線まで続く砂漠と、そんな中でも回復しはじめている緑を見て、それぞれが色々なことを感じ、考えました。
> ダチンノール村の活動
この村は砂漠化が深刻で、人々の暮らしも豊かとはいえない土地です。放牧禁止区域に牛や馬を連れ込む人も未だにおり、協力的な人が多い中で、意識の差が存在することを感じさせられました。それでも何年も続けてきた緑化活動の成果が徐々に表れています。緑化隊の皆さんにとっては「砂漠と聞いてやってきたけれど意外と緑が多い」ということが最初は不思議に感じられたようでした。
午後は次の宿泊先のある町・カンチカへ。途中、大青溝自然保護区を見学しました。砂漠地帯のそばにあるとは信じがたい程自然豊かであったため、今ある砂漠もこうなったらなと思わずにはいられませんでした。
見学の後はカンチカの町を散策。市場やスーパーへ行き、人々のありのままの生活に触れることができました。決して清潔とはいえない場所ですが、現地の文化に触れるという観点からは、貴重な体験となりました。
19日はリャンサップ村で植樹作業。この日も小雨が降り、かっぱを着用しての作業でした。お昼は、植林活動に熱心に取り組むアシムガさんのお宅でごはんをご馳走に。おもてなしの料理で歓迎してくれたのですが…、出された料理に皆びっくり!豚や鳥といった食材を余すとこなく使った料理に少々びくびくしながらも美味しく(?)いただきました。
午後は、今回最後の植林。午前中の続きの植林をし、植えた木々の越冬に備えた準備をし、緑化隊は今回の任務を終えました。
> リャンサップ村の活動
この3日間で1人1人が自分たちの手で植えた苗木は決して多くはないけれど、何年後、何十年後かにこの地での人々の暮らしを支える木の1本になってほしいと願い、次の緑化隊へとバトンタッチしました。
植林のあとは、乗馬体験も。緑化隊のメンバーの乗馬中に、急に馬が駆け出してしまうというハプニングもあったりと、ひょんなところで貴重な体験もできました。最後は記念撮影を行い、夜は町のレストランで羊のしゃぶしゃぶ。最後の夜を惜しみながら、皆で過ごしました。
今回の緑化隊は10名とコンパクトでしたが、その分お互いに仲良くなることができました。今回の参加や出会いをきっかけにして得たものが、今後の暮らしの中で何かしらの糧になればな、と思います。
みなさん、おつかれさまでした。
レポート:濱崎(現地ボランティア参加)
>第23回緑化ツアー報告はこちら
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