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地元サンスター・バギオ紙 2003月11月14日記事 |
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政府を悩ます サンロケ多目的ダムへの果てしない抗議
何百人もの農民が、パンガシナン州および中部ルソンから集まり、パンガシナン州サン・マニュエル町のサンロケ多目的ダムの側で抗議活動を行なった。補償および持続可能な発展という彼らの要求に対する回答を(注:事業者に)迫るためだ。
抗議活動を行なった農民らはまた、パンガシナンおよびその他の中部ルソン地域で(注:今年)続けて起こった洪水について調査を行なうよう関連政府機関に促した。一連の洪水とサンロケダム(アジアで2番目に大きいダムとされている。)の運用とに関係性があるとの主張があるためだ。
情報筋によれば、今回の抗議参加者の大半は、TIMMAWA(アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動)、Bayanパンガシナン、そして、AMGL(中部ルソン農民連合)の農民メンバーによって構成されているということだ。
バギオでは、コルディリェラ民族連合(CPA)が、事業者であるサンロケパワー社はダム建設時から直接影響を受ける住民らの正当な懸念を無視し続けてきたとの指摘をした。
CPA代表Joan Carlingは、養豚や小規模の生活協同組合といったフィリピン電力公社やサンロケパワー社が行なっている生活再建計画のほとんどは、人々の持続的な現金収入源となっていないと抗議に参加した農民らが主張していると述べた。
Carlingはまた、サン・マニュエル町カマンガアン再定住地に暮らしていた多くの影響を受けた人々が、すでに長期的な仕事を求めて他の場所へと移って行ってしまったと語った。
「サンロケダムの影響を受けた地域社会の絶望的で悲惨な生活は、ダムの事業者やフィリピン政府が彼らの福祉を気遣うことに対する誠意を欠いていることの証明だ」とカーリングは言った。
サンロケダムは、Fidel Ramos元大統領が愛玩した事業で、今年半ばに発電を開始した。345メガワットの発電容量を持ち合わせているが、ルソン島北部の送電網用に発電を行なっている。
>現地NGOプレス・リリース 「農民、砂金採取者 サンロケパワー社の対応に失望」 (2003年11月13日)
>プレス・リリース 「『生活の糧を!』 苦しくなる生活に地元で抗議活動」 (2003年11月14日)
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