・ 世銀政策の違反
プロジェクト準備の過程(案件発掘ー詳細設計などの準備 ‐アプレイザル)で、先住民、非自発的移住、環境アセスメント、自然生息地、情報公開、農業・害虫管理の6つの政策について、違反があった。
・問題の複合性
これらの政策違反は複合的で相互に関連しており、プロジェクトの立案、地域住民との協議過程、現実的代替案の検討、少数民族や先住民への配慮、環境リスクの分析などに、重大な不備を生み出している。また代替案も検討されていない。
・プロジェクト立案の問題
プロジェクト地域が狭く限定されたため、少数民族を含めた多くの住民が環境・社会アセスメントの対象外となった。
・意思決定過程の不備
プロジェクト立案の案件発掘、準備、アプレイザル段階において、これらの社会・環境政策のなかで必要とされるステップを踏んでいない。またこのプロジェクトが注目を集めて以後も、たとえば、先住民政策に関する意思決定のあり方が、最も弱い住民の権利や利害に悪影響を与えることになった。
・非自発的移住
相当数の住民が「非自発的に」移住することになる。プロジェクトはこの地域の遊牧民が行き来する遊牧ルートを侵害することになるが、遊牧民に対するコンサルテーションはほとんど行われなかった。
・協議の形骸化
協議を受ける住民がその後の悪影響を恐れて、世銀の融資プロジェクトへの抗議や率直な意見を表明できないでいる。
より詳しい情報を知りたい方は
WWW.SAVETIBET.ORG
をご覧ください。
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このプロジェクトについて
これまでの経過について
NGOの要望書
プロジェクト取り下げ(2000.07.06.)