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ミンダナオ石炭火力発電所
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現地NGO プレスリリース (2004.08.17)

2004年8月17日


People's CAMP
ミンダナオ石炭火力発電事業に反対する住民運動

      
環境への時限爆弾に等しい
ミンダナオ石炭火力発電事業が爆発しようとしている――People's CAMP
       
問合先:People's CAMPスポークスパーソン        
キム・ガルガル(0919-821-7251)        


「とんでもない!」ミンダナオ石炭火力発電事業に反対する住民運動(People's CAMP)のスポークスパーソンであるキム・ガルガル氏は、ミサミス・オリエンタル州ヴィラヌエヴァ町で本格的に建設・運転される3億米ドルの石炭火力発電所(210メガワット)に対して、同グループが強く反対していることを示しながら、そう言った。

 キム・ガルガル氏は、ミンダナオ総合技術州立大学の物理学部 主任教授であるが、排出ガスやその他の有毒廃棄物が人間の健康に及ぼす危険性を考えれば、国家電力開発社(SPDC)がドイツ企業Steagと共同で計画している何百万ドルもの事業を要らないもの(がらくた)として投げ出す理由としては十分だ、と強調した。

 彼はまた、水源として利用されるタゴロアン川から、発電所の運転中、一時間当たり約155立方メートルの水消費が見積もられていることに言及した。また、温排水や水中の化学的変化により影響を受けることになる海岸沿いの魚類、海藻類、サンゴ類を含む、マカハラー湾地域の生物多様性が脅威にさらされることになると警告した。

 「実際、石炭火力発電所によりもたらされる水質・土壌・大気汚染はすでに周知のことである。」とその物理学者は述べ、さらに、「People's CAMPによってあげられている問題には、結局は高くつく事業に対して消費者が無用な負担を支払わされることになるという問題、また、同地域にもともと居住していた住民、その大部分が農民であるが、彼らの移転によって出る問題、ヴィラヌエヴァやタゴロアン町のみならず、カガヤン・デ・オロ市を含むミサミス・オリエンタル州全体にわたるマカハラー湾周辺の地域において住民の生活手段が破壊される問題も含まれている。」と続けた。

 「この問題はミサミス・オリエンタル州およびカガヤン・デ・オロ市のほぼあらゆるセクターに影響を及ぼす。したがって、私たちは、この環境への時限爆弾(に等しい石炭火力発電所)が爆発してしまう前に、反対(運動)をさらに強化するため、住民を継続的に啓蒙し、連合体を拡大していきたい。」とガルガル氏は結んだ。

 People's CAMPはミンダナオ石炭火力発電事業の建設に強く反対する個人、農民組織、支援グループ、地方政府の役人による連合体である。


現地グループによる声明文(2004.08.17)

FoE Japanによる現地レポート (2004.08.30)

ビジネス・ワールド記事 「石炭火力発電所 環境面での安全性に疑問」(2004.08.27)

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