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【ツアー名】 「タイガに暮すウデヘ人と過ごす8日間」
【日程】 2008年9月15日(月)〜 9月22日(月) 【お申込期間】 2008年8月15日(金)迄(ただし定員になり次第締切です)
【目的地】 *ロシア極東、ハバロフスク市(Khabarovsk)と沿海地方ビキン川森林地帯のクラースヌィ・ヤール村(Krasny Yar)
【旅のお誘い タイガの森と先住民の文化を知るツアー】 いま、全世界の森林の6%が合衆国、7%がカナダ、16%がブラジル、22%がロシアにあると言われています。
南米や東南アジアの森林が「熱帯雨林」と言われるのに対し、針葉樹のそびえるロシアの森林は「北方林」(ほっぽうりん/boreal forest) と言われます。北の大地に生きる私たち自身は、この森を
Taiga(タイガ)と呼んできました。 このツアーでは、ロシア極東を流れるビキン川の森に暮らす私たちウデヘ人と日本の環境NGO「FoE Japan」が連携して、ツーリストの方々に北方林の自然を体験し、当地で生きてきた私たち先住民の文化・歴史も知って頂けますようお手伝いいたします。
ロシアといえば、なにかと「不便」「大変」というイメージが根強いかと存じますが、当地では山菜、サケ・マス、野菜、ハチミツなどがおいしく、9月は気候も穏やかで秋の空気がさやわかです(11月の本州くらいの気候)。村の家族や芸術家・猟師たちがツーリストの皆さんをご案内いたします(軽装でご参加頂ける一泊二日のキャンプがございます)。
外国語の苦手な方も是非どうぞ。ツアーには日露通訳者が同行し、ツーリストの方にはオリジナルのロシア語会話帳とガイド資料をご用意しております。
私たちの村と FoE Japan は日本を初めとする国々のツーリストの方々に当地の自然を楽しんでいただくことによって、このビキン川一帯の森林地帯と自然を守る仕事に取り組むことが出来ます。この感謝の気持ちを込めてご案内いたします。是非、このビキン川の大自然をご覧ください!
(Krasny Yar 村と FoE Japan はビキン川森林地帯の森林伐採の抑制と地域生活の安定、ユネスコ世界遺産登録の実現を目標として力を合わせています)
【旅程】(仮) ○1日目:9月15日(月) ロシア極東の古都ハバロフスクへ 新潟空港からハバロフスクへ。大河アムールを臨む老舗ホテルにチェックインして夕食をとりましょう。
○2日目:9月16日(火) アムール川展望/街を出発、南へ アムール川のほとりに建つ郷土博物館でタイガの自然や先住民族の文化を学び、自動車で街を出発します(通訳同行)。ハバロフスク地方南部の野生動物リハビリセンターへ。アムールトラを見た後、タイガの森に棲む動物たちの声を聞きながら夕食です。
○3日目:9月17日(水) アムールトラと出会う 午前中、野生動物のリハビリ施設を見学。午後、ロシア沿海地方に入り、ウデゲ人の村「クラースヌィ・ヤール」へ到着。2〜3名づつに分かれて村の家庭でホームステイのはじまりです。ウデゲの伝統料理・旬の味覚を味わいましょう。
○4日目:9月18日(木) タイガへ(ビキン川) 朝食後、ウデヘ人の狩人とともに舟で数十kmほど上流の森林地帯を目指します。カナダやアラスカを彷彿とさせる大自然の中で、誇り高き狩りの民として生きてきたウデゲの人々の知恵や逞しさを垣間見ることのできる一泊二日の小旅行です。
○5日目:9月19日(金) タイガを知る 朝食後、クラースヌィ・ヤール村へ向かって川を下り始めます。途中、ウデゲ人の狩人と秋のタイガを歩きます。夕方、舟が村へ到着、ホームステイ先で食事を取ってお休み下さい。
○6日目:9月20日(土) ウデヘの村を散策 クラースヌィ・ヤール村で自由行動の一日です。リクエストをお聞かせ下さい
(ご希望の方は FoE Japan スタッフ・通訳とともに村の芸術家のアトリエ訪問等、村の人々との交流プログラムに参加いただけます) ○7日目:9月21日(日) タイガの村から都市ハバロフスクへ
クラースヌィ・ヤール村を出発し、ハバロフスクへ。ハバロフスクのホテルにチェックインして夕方は街を自由行動です。 ○8日目:9月22日(月) ロシアの旅の思い出に
午前中、キャビアやスモーク製品の豊富なハバロフスク市の市場に立ち寄り、午後、ハバロフスク空港で帰国便に搭乗します。新潟空港で通関後解散します。
【参加費】 ¥275,000 【定員】 15名 【その他】 このツアーには日露通訳スタッフが同行します 【お申込方法】 上記旅行社「ワイルド・ナビゲーション」からお申込書・旅行案内をお送りいたしますので、申込書ご希望の旨、お電話・FAX・Eメール等でFoEJapan
もしくはワイルド・ナビゲーションへお申し付け下さい。 【お申込期間】 2008年8月29日(金)迄(ただし定員になり次第締切です)
★☆ビキン川とこのツアーについて少し詳しく☆★ ビキン川(Bikin River)はロシア沿海地方(Primorsky
Krai)を日本海に沿って連なるシホテ-アリニ山脈(Shikhote-Alini Mountain Range)に流れを発し、同地方北部を内陸へ向けて流れ、中露国境付近でウスリー川(Ussri
River、アムール川の支流の一つ)に注ぐ全長約600kmの川です。 ビキン川の上・中流域(約1万3,000平方キロメートル)はその90%以上が森林地帯となっており、森林地帯も河川もこれまで大規模な開発を免れてきました。工事や建物の建造は殆どなされておらず、自然が手つかずに近い状態で残っています。上流域は蝦夷松、椴松、唐松を主とする針葉樹林地帯、中流域は針葉樹の朝鮮五葉松(Korean
Pine)と白樺、ナラ、カシ、ニレ、タモなどの混交する針広混交林(ウスリータイガ)となっています。 この森林地帯は、世界最大のトラであるアムールタイガー(シベリアンタイガー)の他、オオヤマネコ、ヒグマ、ツキノワグマ、アカシカ、ジャコウジカ、イノシシ、ミンク、テン、アナグマなどの野生動物、シマフクロウやタンチョウ、コウノトリなどの鳥類が生息地となっていて、日本でも見られる昆虫(ホタルやトンボ、ゲンゴロウやミズカマキリなどの水生昆虫もいます)が生きています。
このエコツアーでは、新潟空港からロシア極東のハバロフスク市へ飛ぶ定期便を利用してハバロフスク市からクルマでビキン川流域へ向かいます。現地でこの旅を受けれて、ホームステイのお世話とタイガのガイドを行ってくれるのは、上流のタイガへの森林開発の進出を防いできた森の民、ウデヘの人々です。
ウデヘ(Udeghe)は、極東ロシアの少数民族・先住民族で、他の少数民族と比較してとく森林地帯での狩猟・漁労・採集に長けた人々です。シャーマニズムと固有の言語(ウデヘ語。文字は無い)を持つ民族でした。ソ連時代の同化政策によってシャーマニズムは生活の中から失われ、使用言語もロシアの公用語であるロシア語へと変わっていきましたが、森と川から食糧を得る生き方が今なお残っています。
このウデヘの人々の暮すビキン川の村(クラスニヤール村、人工約600)とFoE Japan それから日本の旅行社ワイルド・ナビゲーションが協力して9月のエコツアーを行っているのは、ビキン川の自然を楽しんでいただき、ウデヘという民族の存在についても知って頂きたいという考えからです。
ビキン川上流域の針葉樹林は、広大な極東ロシアにおいても、輸出用木材としての利用に耐える針葉樹の多く生育する数少ない森林地帯の一つとなっており、今日までに幾度も地方政府や森林開発企業による開発の危機にさらされてきました。
その度に、ここのタイガだけは伐採させない、と立ち上がってきたのがクラスニヤール村の人々です。地方政府や森林開発企業がビキン川上流の針葉樹林の伐採を行おうとするたび、彼らウデヘの人々が立ち上がり、声をあげ、それをロシアの環境NGO
や日本のFoE Japan、米国のNGO などが支持して報道がなされ、開発を阻止してきました。 このような闘いを、人知れず続けてきたウデヘの人々でしたが、いま、村の人々は
FoE Japan やロシアの先住民族NGO とともにビキン川流域の世界遺産登録を目指し始めています。ここにタイガがあること、ここに自分達が住んでいることを、世界の人に知ってもらおう。そうして、強引な開発がなされないよう、世界の人々に見守ってもらおう、という考えです。
9月はロシアでは「黄金色の月」と言われ、秋の空気がとても爽やかです。 このツアーには、これまで日本各地から男性・女性、様々な世代の方が参加して下さり、地元の狩人とのタイガのウォーキングや伝統料理を楽しまれました。通訳も同行するツアーですので、どなた様もどうぞ安心してご参加いただき、日本のそばにある北方林の自然の大切さを知って頂けますよう願っております。
【旅行企画・実施、お申込み・お問合せ】 株式会社 ワイルド・ナビゲーション https://www.wild-navi.co.jp/
国土交通大臣登録旅行業第1753号 総合旅行業務取扱管理者 宮田義明 (社)日本旅行業協会正会員
東京都渋谷区恵比寿西2-7-10 第6ミトモビル9F 〒150-0021 TEL 03-5784-3980 FAX 03-5784-3981
E-MAIL travel@wild-navi.co.jp
【お問合せ先・現地協力】 国際環境NGO FoE Japan(担当 佐々木) tel: 03-6907-7217、fax:
03-6907-7219 E-mail sasaki@foejapan.org
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