ごみ問題 近年、グローバル化によるモノの流れが増加したことで、当地域においてごみの処分の問題が極めて深刻な状態となっています。小さな島国では、土地はもちろん、人口も経済も小さく、人材も技術も不足しています。処分場を作る場所は少なく、焼却炉を作る資金も技術もありません。仮に援助で作ったとしても運営コストや管理技術がないのです。
共同行動計画では、「廃棄物処理」を重点課題の一つとして掲げ、PIF諸国の国家廃棄物管理政策の策定や日本の資金的・技術的協力が盛り込まれました。
温暖化・気候変動・災害対策 地球温暖化により海面上昇と気候変動が予想されています。大洋に囲まれた小さな島国では、気象災害の被害を受けやすい地形条件、大陸からの遠隔性、観測技術や防災体制の弱さから、気候変動に対して極めて脆弱な環境にあります。 共同行動計画では、地球温暖化に対し、京都議定書の未批准国に対し批准を強く要求するとともに、当地域の海面上昇・気候変動に対する科学的能力の向上や、防災体制づくりや災害発生時の緊急援助などに、各国と日本が協力することが盛り込まれています。 京都議定書からの離脱したオーストラリアが参加している中で、このような文言が明記されたことは評価できるものです。