「愛知万博くん」に「つうしんぼ」を授与
「自然の叡智」をテーマに、2005年3月25日から半年間開催された「愛・地球博」。様々な環境対策を掲げていましたが、本当に環境にも人にもやさしい万博だったでしょうか。FoE
Japanは、来場者の皆さんとともに、この万博に「つうしんぼ」をつけるプロジェクトを実施しました。
学校の通信簿を模したフォームに、ごみ、エネルギー、自然保護、環境教育、交通、食、ひとにやさしい、市民参加、総合の9つの「教科」と計19の評価項目が記載され、「大変よくできました」「よくできました」「ふつう」「もう一息」「もっとがんばろう」の5段階で評価します。
6月の「地球市民村」出展期間中は、FoE Japanパビリオン内で、つうしんぼのフォームを配布し、その後も9月20日までインターネットによる受付を行いました。そして、180人の来場者の評価とFoE
Japanの評価を総合し、「つうしんぼ」が完成しました。
9月24日、FoE Japanは、「地球市民村」のフィナーレのイベントの中で、「つうしんぼ授与式」を行いました。「愛知万博くん」として、博覧会協会事業企画本部の梅本陽介氏が壇上に上がり、FoE
JapanからA2版の特大サイズのつうしんぼを受け取りました。授与にあたっては、公開の場でつうしんぼの「所見欄」が読み上げられ、また、つうしんぼのレプリカが、会場内のFoE
Japanのブースに展示されました。
この万博は、確かに、愛知県および中部地方の経済振興、インフラ整備には、大いに寄与しました。興行的には「大成功」だったと報道されています。
しかし、環境万博のはずなのに、大量の使い捨て容器が使用されていたり、市販の弁当やペットボトルの持ち込みを禁止しながら場内で大量に販売、廃棄されていることには、多くの来場者が首をかしげています。企業パビリオンは一等地、市民パビリオンはアクセスの悪い場所に配置されるなど、企業優先であることは誰の目にも明らかでした。果たして、多額の税金が使われただけの価値があったのでしょうか。「自然の叡智」のテーマにふさわしい事業だったのでしょうか。
FoE Japanは、今後もこれらの検証が必要と考えています。
9月24日に愛知万博協会に渡したつうしんぼの中身はこちら
来場者からつうしんぼに寄せられたコメント(一部)
評価データ詳細 (愛知県内来場者とその他の来場者の評価比較、FoE
Japanの評価)
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