FoE Japan
くらしとまちづくり
くらし トップ トピック
くらしとまちづくり環境先進国ドイツに学ぶ>これまでのイベント記録
プロジェクトのご案内
勉強会
スタディツアー
イベント
 [これまでのイベント記録]  
2006年W杯記念特別企画 グリーン・ゴール 〜 サッカーとエコロジー

 サッカーW杯(FIFA)2006開催国のドイツは、サッカー強国として有名なだけでなく、環境先進国としても知られています。それだけにこのW杯では、史上初のCO2ゼロエミッションの大会をめざして「グリーンゴール」という環境コンセプトが掲げられ、各スタジアムや交通機関で対策が取られています。

 FoE Japanは2006年2月23日、東京ドイツ文化センターと共催で、FIFA2006への気分を盛り上げながら、「グリーンゴール」の取り組みを学ぶイベントを開催しました。プログラムは、サッカーの試合形式で展開しました。


写真:サッカーボール
ロゴ:日本におけるドイツ

前半  サッカーW杯の魅力 
     ゲスト: 風間 八宏 氏 (サッカー解説者)


 キックオフのホイッスルとともに前半がスタートしました。
 前半は、元Jリーガーのサッカー解説者、風間八宏氏による講話でした。風間氏はドイツのブンデスリーガで5年間プレーされた経験から、文化、コミュニケーションの違いによる体験談や、サッカーを愛するドイツの国民性などを楽しくお話されました。

 そして、出場各国チームの比較から、今回のドイツ大会は、気候的にも欧州勢が本領を発揮すると見られており、その中で日本がどこまで勝ち抜いていけるのかが見どころである、と熱く語っていました。

写真:ドイツでの体験を披露する風間氏

ドイツでの体験を披露する風間氏


ハーフタイム


 開会前とハーフタイムには、ロビーでドイツビールやソフトドリンクを販売し、ドイツのスタジアムと同様にリユースカップで提供しました。

 ドイツのスタジアムではすっかり定着しているリユースカップシステムは、飲み物をを購入する際に、デポジット(預り金)を飲み物代に上乗せして支払います。使い終わった容器を返却すると、デポジットが返金され、返却された容器は洗浄され、繰り返し使用されます。使い捨ての紙コップ等を使用するよりも、原材料段階から製造、使用、廃棄までのトータルの環境負荷を示すライフサイクルアセスメント(LCA)で、環境負荷が最小であることが証明されています。最近は日本の一部のスタジアムでも導入されています。

 今回は、100円のデポジットで体験していただきました。利用した参加者からは、環境にやさしいだけでなく、紙コップで飲むよりも美味しい、ととても好評でした。

写真:本場ドイツのビールをリユースカップで 写真:サッカーユニフォーム姿のスタッフ使い終わった容器はこちらへどうぞ
本場ドイツのビールをリユースカップで サッカーユニフォーム姿のスタッフ
使い終わった容器はこちらへどうぞ


後半 サッカーからエコロジーを考えよう
    講師: 瀬口亮子(FoE Japan)、天野 路子 (地球・人間環境フォーラム)

図:温室効果ガス排出ゼロへの取り組み

 FIFA2006運営委員会は、2006年W杯を「世界で最初の二酸化炭素排出量ゼロの大会にする」という環境目標を設定し、本大会の環境コンセプトとして「グリーンゴール」を掲げています。運営委員会は民間研究所と共同で、12ヵ所の開催地におけるそれぞれの都市とスタジアムの環境面の特徴を把握し、その改善目標と対策を設定してます。

 活動の中心は「ごみ」、「エネルギー」、「水」、「交通」の4分野であり、その具体的な実施にあたっては各実践者に対して援助・助言がなされています。、「ごみ」はスタジアム内外のごみを20%削減、「エネルギー」、「水」はスタジアムでの消費量を20%削減、「交通」は観客の50%が公共交通を利用することをを目標としています。

 これらの対策をすべて実行した上でなお排出が予想される温室効果ガス10万トンについては、FIFA以外の場所でのエネルギー有効利用や再生可能エネルギー利用への投資で、100%相殺することを目標にしています。
この目標達成のために、FIFA運営委員会を中心に、ドイツ政府、鉄道会社など様々な企業、NGO等が協働しています。

 「グリーンゴール」の詳細はこちら

 

延長 サッカードイツ語を覚えよう   サッカーウルトラクイズ


 延長に入り、まず、サッカーに関するドイツ語を東京ドイツ文化センターのクーネ先生と一緒に学びました。
 そしてクライマックスは、本日のすべての内容を盛り込んだ「サッカーウルトラクイズ」です。参加者は、ドイツの国旗にちなんだ黒・赤・黄の3色のカードを持ち、三択形式で正解と思う色のカードを掲げます。過去のW杯の記録、グリーンゴールでのスタジアムの取り組み等、幅広い出題で会場中が盛り上がりました。最後まで勝ち残った方々には、FIFA2006グッズ等の賞品が授与されました。

写真:サッカードイツ語で本番も楽しもう 写真:3色のカードをあげる参加者
サッカードイツ語を覚えて本番も楽しもう 3色のカードを使ったウルトラクイズが白熱

 今回のイベントでは、参加者の皆さんはドイツを身近に感じながら、そこで開催されるW杯の見どころや環境に関する情報を得て、ますます本番が楽しみになったことと思います。FIFA2006は、ピッチの上での熱戦も、そのまわりでの環境への取り組みも、ともに注目です!
 

(c) 2002 FoE Japan.  All RIghts Reserved.

サイトマップ リンク お問い合せ サポーター募集 English