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2002年3月 スタディツアー報告 ―3月23日
縫製工場〜移動〜マニラ (Written by Iさん、21歳)


 マニラに向けて出発の日。出発前に近所の縫製工場へ行く。バギオにあって、山岳地域から技術を身につけに来る人もいるらしい、わりと大きなところだ。それでも、縫製工場というよりは、縫製所という感じで、15人ぐらいの女性が機織り機を動かしている。1階は直売所になっていて、さまざまな服やバッグが売られている。こまごました土産物もたくさんあった。レイナさんの話では(レイナさんは今朝も来てくれたのだ)山岳地帯のものだけでなくルソン島の他の地域やミンダナオ島の民族のデザインも置いてあるらしい。

 宿舎に戻ると、車が来ていた。予定ではマイクロバスを使うはずだったけれど、結局昨日まで乗っていたバンをまた使うことに。運転手さんたちはレイナさんの知り合いらしく、バギオの人。今日マニラに行ってすぐに戻る。大変だ。神崎さんは昨日の午後から熱を出していて、今日も38度あるらしい。アグノ川を渡るときにずぶぬれになったのがいけなかったらしい。見ていてとてもつらそうだ。二つのバンに分かれて乗り込み出発。

 まずは高地のバギオから平野に向かって下って行く。これは昨日帰って来た道と同じ道。ぐねぐねの山道だ。1時間ぐらい下ると平野部に出る。昼ご飯を食べ今度は一路、南に向かう。道路は二車線に分かれているのだが、ほとんど誰も気にしていない。普段は右側(フィリピンは右側通行)を走っていても、追い越し、追い抜きでずっと左側を走っていることもある。対向車が来たら右側による、といった感じだ。

 南に向かうにつれて、街路樹にヤシが増えてきた。平野部では街路樹にヤシ、周りは田圃ということを聞いていたが、山から離れるにつれて少しずつそういう雰囲気になってきた。基本的に周りは田圃だが、たばこ畑やトウモロコシの畑、そして荒れ地も見える。

 大きな街に近づくと道路が混んでくる。藤原さんはこんなところで渋滞していたらマニラに着けない、と言っているが、こればかりはどうしようもない。街の風景を眺めて、じっと待つ。そうやって1時間走っては30分渋滞に引っ掛かる、というのを2、3回繰り返していた頃、雨が降り出した。乾季のただ中なので今まで降られなかったが、移動日の今日でよかった。しばらくすると雨もやみ、道路沿いのコンビニ(みたいな店)に立ち寄って休憩。

 再び出発してしばらくすると、高速道路に入った。マニラとバギオのちょうど中間地点ぐらいのところだ。高速道路に乗るとあとは順調だったが、結局マニラに着くはるか手前で真っ暗になってしまい、夕飯もサービスエリアでとることになった。そのサービスエリアは、今まで見てきた光景と全く違う世界だった。マクドナルド、スターバックスコーヒー、ピザハットなどが立ち並び、僕はアメリカや日本のフードコートを思い出していた。僕たちが見てきたのもフィリピンの一面なら、これもまた一面なのだろう。

 8時過ぎにようやくフィリピン大学内のゲストハウスに到着。明日一緒に行動する京都のハビタットというグループはとっくに着いていた。休む間もなく明日のためのオリエンテーション開始。ボーイさんという現地NGOカマダイのNational Secretary-Generalをしている方と、CFFCの現地スタッフであるリサさんから話がある。夜遅いし、みんな疲れているしで、1時間ぐらいで終わった。その後、元気のある何人かが1室に集まって、サンミゲルを飲みながらいろいろなことを話してマニラの夜は更けていった。


3月22日 > 3月23日 > 3月24日
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