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出発日―成田発 (Written by Kさん、22歳)
出発の日。東京近辺からの11名の参加者は、午前7時30分に成田空港の第2ターミナルに集合の予定で、それほど遅れることなく全員が集まった。9時30分出発マニラ行きの飛行機に搭乗するためのチェックインカウンターはとても混雑していた。そこに並んでいた故郷に帰るフィリピン人(に私には見えた)は、カートにダンボールを2〜3個積んでいて、日本からたくさんお土産を持って帰るのかなと予想して、家族思いだなと思った。11人が一緒にチェックインしたら、なんとラッキーなことにビジネスクラスに乗れることになった。もちろんエコノミークラスの料金で。出国ゲートも混雑していたため、時間には余裕がなく、あわただしく飛行機に乗りこんだ。ビジネスクラスのシートはゆったりとしていてフライトアテンダントの人達を含めてアットホームな雰囲気だった。さらに驚くことに、客からの希望でシートの一部が喫煙席になっていた。一生に一度できるかできないかの経験だから堪能しようと思ったけれど、食事のとき以外はほとんど眠ってしまっていた。体力温存…。
マニラに到着して飛行機からでた瞬間ムワッと蒸し暑い。予定通り13時10分頃に到着して、戸惑いながらなんとか空港でお金を両替した。私たちが到着したマニラ空港第2ターミナルは、とても混雑していたが関西空港からの参加者3名とCFFCの現地スタッフのリサさんとも合流することができた。
車に乗りこんで、到着した場所は「ナヨン・フィリピーノ」という、マニラ空港の近くにある公園。フィリピンの各地域をこの公園に縮小した観光地兼地元の人のピクニック場所のようだ。公園は広いので日本でいう巡回バスのような車で移動することができる。日本では見たこともないような植物がたくさんあって、太陽の日差しがとても強くフィリピンにいることを少しずつ実感できるようになった。
その後、車で宿泊先の「ペンションナ・ティビダット」まで行き、そこからこのツアーに参加する二人も合流した。小休憩の後、夕食をとるために近くの中華料理屋まで歩いた。その途中に日本語で「京風サッポロラーメン」という看板の、おそらくラーメン屋があって興味がわいた。日本語の看板をしばしば目にして、日本人観光客の影響力なのだろうかと思った。夕食には、愛媛大学の栗田さんと、日本とフィリピンの子どものソーシャルワークを行っている日笠さんが来て下さって、なかなか聞く機会がないようなお話を聞かせていただいた。初めて、ゆっくりと参加者と交流できた夕食だった。フィリピンのサンミゲルビールがとてもおいしくて、ベッドに入ったとたんに眠ることができた。
出発日―関空発 (Written by Sさん、20歳)
関空にて藤原さん、Kさん、Sの3名は待ち合わせ。Kさんとは初顔合わせになるので、待ち合わせ場所で人違いをしてしまった。荷物を預け、小休止後、出国手続きゲートへ向かう3人。ところが、ここでハプニング発生!Kさんの搭乗券が無い、というのだ。歩いたところを探す、と UターンしていったKさん。なかなか帰って来ないので、先にゲートをくぐっていた藤原さんも、ゲートの外へ。無事、搭乗券を見つけてゲート内でまた3人になれて、ほっとした。国内でさえ不注意で何があるかわからない、と気をひきしめ再出発。ところが、いざ搭乗券確認の場でまたもや、予定外のことが発生。私たちの搭乗券を見て、しばし順番待ちの列の脇で待機せよとのこと。ハプニング続きで、次はなにか、と私は気が気ではなかった。そうしたら、なんのことはない、身体障害の方が搭乗されるので、私たち3人の席を、後部の席に変えさせて欲しいとのことだった。「ビジネスシートにしてくださいね」との藤原さんの冗談に困っていたフライトアテンダントさん、ちょっと気の毒だった。このようにハプニング慣れして、フィリピンスタディーツアーの幕開けを迎えた関西メンバーだった。マニラ第一ターミナルに到着後は、早速両替をした。その後、車で移動して第2ターミナル空港にて東京メンバーと合流・初顔合わせ。人数も多く、メンバーの顔と名前が一致するまでに、なかなか時間がかかった。
3月17日 > 3月18日
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