|
|
サンロケダムに反対してきた住民リーダーの殺害事件に関する コルディリェラ人権連合のファクトシート (2006.05.18) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
コルディリェラ人権連合
ファクトシート
ケース:現場殺害
被害者名: ホセ・ドトン 62歳 男性 既婚 パンガシナン州サン・ニコラス町出自
バヤン・パンガシナン事務局長、TIMMAWA(アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動)代表
事件現場: パンガシナン州サン・ニコラス町カマンガアン村アノン・ロード
事件日: 2006年5月16日
加害者: フィリピン国軍のメンバーであると考えられる未特定の暗殺者
事件の説明:
目撃者は以下のように述べている。2006年5月16日の朝10時半から10時45分
頃、彼は、ドトン兄弟(カンシオとホセ)がオートバイに乗っているのを見
た。彼はさらに、二人の後方からスピードをあげて近づいてくるもう一台の
オートバイに気づいた。と不意に、彼は3発の銃声を聞いた。彼は、やぶの
間にとどまり、そこで起こっていることをしっかりと見た。そこでは、ナン
バー・プレートのない赤のオートバイ(ヤマハXRM)がドトン兄弟のオート
バイに追いつき、もう2発発砲した。ホセとカンシオがすでに道路に倒れて
いたところ、20〜25歳の男性2人のうち一人が、オートバイから降り、ホセ
の頭を撃ち、急いで立ち去った。
45口径のピストルからの6つの空の砲弾といくつかの弾丸頭が犯罪現場から
発見された。
ホセの娘によれば、彼女が道路で血まみれになって横たわっていたホセを見
たとき、彼の脈はまだあったということだ。彼の足はオートバイの下にあり、
彼の頭には右耳の下に一つの傷があり、耳を貫いていた。弾の出口は頭の上
部にあった。血の塊が胸部の傷口から流れ出していたが、彼女はまだ心臓が
ドクドクと鼓動しているのを感じることができた。彼女は、ホセとカンシオ
(ニックネームはダド)、つまり、それぞれ彼の父と叔父にあたるが、彼ら
を病院に運んだ。しかし、彼らがサン・ニコラス町の中心街に着く頃には、
彼女の父親は息を引き取っていた。
彼女の叔父、カンシオは、2発の銃弾を被弾していた。一発が彼の肺の一部
を貫いているため、彼はタユグ町のファミリー・クリニックで生存をかけて
闘っている。彼のもう一つの傷は、彼がオートバイに乗っているときに、ホ
セの身体を貫き、彼に達した弾丸によるものと思われる。
ホセが殺害される前の数日、人々は、オートバイに乗った男らが、道路近く
の農地の中央にある2階建ての家に留まっているのに気づいていた。彼らは、
誰かを待っているようだった。というのは、彼らはたいてい朝早くに到着し、
夜遅くまでそこに留まっていたからだ。その2階建ての家は、ホセが耕して
いた田んぼの一部の近くにある。
また、ホセの妻は、以下のように述べている。この事件の前、見知らぬ男ら
がピアスや宝石類といったものを売ったり、あるいは、鉄くずなどの原料を
買ったりしながら、彼らの家の近所周辺を回っていた。彼女はまた、ライター
にブタン・ガスを充填する男らがうろついていることにも気づいていた。
作成:
コルディリェラ人権連合
Cordillera Human Rights Alliance
Suite 208, Laperal Building
Session Road, Baguio City
Email ad: chra hr@yahoo.com
Telefax: (078) 445-2586
(翻訳:波多江 秀枝)
|
|
|
|