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5月16日、フィリピン・サンロケ多目的ダム事業に反対してきた地元の農民団体代表 「アポ」こと ホセ・ドトン氏が暗殺されてから、ちょうど1年が経ちました。中間選挙の熱がまだ冷めやらないなか、地元では、遺族の家に農民団体のリーダーらが集まり、ドトン氏の農民運動への献身と彼の遺志を回顧しました。
――「サンロケダムの問題も、灌漑事業の問題も、私たちが続けなければ、アポ
が取り組んできたことは無駄になってしまう。」
――「状況は厳しいけれど、運動を続けていこう。」
リーダーらはそう述べ、問題に取り組み続けていく意志を新たにしていました。
フィリピンにおける人権侵害の状況は、国連や各国政府、各国NGOなど、国際社
会からの強い非難の声にもかかわらず、政治的殺害や強制失踪の犠牲者は増え続
けており、一向に改善されていません。ドトン氏の暗殺事件もこの1年間、未解
決のままです。
ドトン氏の一周忌の5月16日、また、5月22日からのアロヨ大統領の訪日を控え、FoE Japanは、日本政府に「サンロケ灌漑部門(アグノ川統合灌漑事業)」の問題を再度指摘し、現時点での融資決定(交換公文の締結)を控えるよう求める要請書を提出しました。
→要請書の全文はこちらをご覧ください。
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<遺族の家で一周忌の集まり>
(2007年5月 FoE
Japan撮影)

<お墓に花を供える遺族ら> (2007年5月 FoE Japan撮影)
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