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プレスリリース
「サンロケダムの放水と洪水被害について」 (2004.08.30) |
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先週、フィリピン・ルソン島は過去最悪とも言える大雨と洪水に見舞われ、至るところで、町や村が冠水。数多くの災害が各メディアによって報じられています。
そんななか、国際協力銀行(JBIC)の融資によって建設されたアジア最大級と言われるサンロケダムも、2003年5月の発電開始以来、初めて放水せざるを得ない状況に追い込まれました。
もともと、このダムは多目的ダムとして建設されており、その目的の一つには、下流のパンガシナン州の洪水制御が掲げられています。200メートルの高さを誇るダムの堰によって、上流に位置する2つの別のダムの放水を受け止め(堰き止め)るのに十分な容量を持っている、というのがその基本的な考えです。同事業の技術を担当している関西電力の技術者もよく、「100年に一度の洪水にも耐えられる。この水門を開けることはまずないだろう。」と、私たちのスタディツアーの中で説明していました。
しかし、今回、放水レベルである180メートルを超える186メートルにまで水位が達したため、3度にわたって放水が行なわれました。サンロケダム周辺では死者の報告こそないものの、家屋、農地、家畜などにかなりの被害が及んでいるのではないかと懸念されます。
今後、サンロケダムの放水と今回の洪水の問題について、その因果関係、また、放水時の警報の有無など、色々な方面から批判が出されることが予想されます。
現地NGO コルディリェラ民族連合 プレスリリース (2004.08.28)
「パンガシナン州の洪水制御のため サンロケダムを中止して!」
https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/press/20040828.html
現地NGO Bayan Pangasinan プレスリリース (2002.09.03)
「サンロケダムを中止して!」
https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/press/20040903.html
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