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プレスリリース
「地元の農民団体 サンロケ灌漑部門について提言を提出 」 (2003.12.09) |
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2003年12月09日
地元の農民団体TIMMAWA
フィリピン・サンロケダム灌漑部門について提言を提出!
―要る灌漑 要らない灌漑― |
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現在、国際協力銀行が円借款の拠出を検討しているフィリピン・サンロケ多目的ダム事業の灌漑部門(事業名:アグノ川統合灌漑事業)に関連して、12月8日、地元の農民団体TIMMAWAがフィリピン政府および日本政府・国際協力銀行に対し、彼らの灌漑事業に対する立場、また、提言を明確に表明するポジション・ペーパーを提出しました。
TIMMAWA(アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動)は、これまで何度も、この大規模で破壊的なサンロケ灌漑事業の問題点を指摘。現在すでに発達している地域毎の小規模灌漑の発展や効率的な灌漑を実現するための他の代替水源の検討が必要であるとし、フィリピン政府に計画の変更を迫ってきました。
しかし、同灌漑事業の推進派は、計画の変更について議論する姿勢を見せておらず、適切な協議の場も整っていないのが現状です。
TIMMAWAは、今回提出したペーパーの中で、
1.サンロケダムに関連した未解決の問題を解決する必要性
2.サンロケダムと関連しない灌漑の必要性
3.民主的な協議プロセスの必要性
の3点を再度強調。また、彼らの地域に「必要とされる灌漑」の形態について、提言を行なっています。
同灌漑部門については、フィリピン政府が1億3800万ドルのODA拠出を日本政府・国際協力銀行に求めており、現在、国際協力銀行が審査を続けている段階です。今後、このような地元の農民団体の提言も踏まえ、「事業の必要性」、また、「代替案の検討」という観点からも、融資の適否を判断していくことが日本政府に求められます。
TIMMAWAのポジション・ペーパーの詳細な内容は、本文をご覧ください。
>パンガシナン州の灌漑のニーズに関するポジション・ペーパー
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