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住民グループ ポジション・ペーパー(JBICの融資に関連して)  
2004年10月6日


TIGNAY DAGITI MANNALON A MANGWAYAWAYA ITI AGNO (TIMMAWA)
(PEASANT MOVEMENT TO FREE THE AGNO RIVER)
アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動


サンロケダム、アグノ川統合灌漑事業、および、 その他のサンロケダムに関連した事業への
JBICの融資、 また、環境・社会モニタリングのプロセスの改善に関する
ポジション・ペーパー


  私たちTIMMAWAは、国際協力銀行(JBIC)に対し、フィリピンにおける破壊的な事業への融資を止めるよう要求する。

私たちは、サンロケ多目的ダム事業に対してまだ行なっていない10%の融資の拠出を行なわないようJBICに要求する。私たちは経験から、住民の利益に反して建設されたダムが住民に真の発展をもたらすものではなく、その代わりに、多国籍大企業の利益のために私たちの国富を搾取し、私たちの生計手段やその他の資源を吸い尽くしてしまう道具になることを学んだ。

私たちはまた、アグノ川統合灌漑事業(ARIIP)やポポント集水池およびバヤムバン・ショートカット水路(訳者注:アグノ川洪水制御事業フェーズ2に含まれる。)にJBICが融資を行なわないよう要求する。私たちに残された土地を破壊し、私たちの生活および生計手段をさらに危険にさらすことになるだろう事業は、私たちには必要ない。これらのサンロケダム事業に関連した事業は私たちに利益よりも害をもたらすのみだ。

フィリピン経済が現在、危機的な状況にあるなか、さらに債務を抱えることは、より多くの財源を債務返済に充てることを意味するのみだ。つまり、社会サービスに割り当てられる財源は減らされる。私たちはすでに十分すぎるくらいに苦しんできたが、この上、すでに貧困な大衆向けの予算を政府がさらに削ってしまうことになる。

サンロケダムが住民の安全、生活、また、生計手段に、絶え間なく脅威をもたらすことから、私たちは、JBICがこれらの事業に融資するのではなく、サンロケダムの操業中止と撤去を求める私たちと団結するよう勧めたい。

JBICが影響を受けた地域社会の真の状況を本当に知りたいと思うのであれば、私たちは、JBICが直接、影響を受けた住民のもとへ行くことを要求する。サンロケダムが地域社会や環境にもたらした真の影響をJBICが知りたいと思うのであれば、現在のプロセスでは助けにならないと私たちは考える。真実を知るために、JBICの派遣団は地域社会に直接足を運び、影響を受けた住民と直に会うべきだと、私たちは考える。私たちはまた、「影響を受けた地域社会」は二つの再定住地域のみならず、経済的な影響を受けた住民が居住している地域(採石活動によって影響を受けたアグノ川沿いの地域)も含むと考える。これらの場所に赴き、サンロケダムによって物理的および経済的に影響を受けた住民と直接話すのであれば、JBICのモニタリング活動はより長い時間が必要になるだろう。  
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