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フィリピン:サンロケダムに関する要望書への賛同依頼 (2004.05.07)


フィリピンのサンロケ多目的ダム事業に関する日本政府/国際協力銀行への要望書

 ――地元の問題解決と融資決定前の審査の改善を!――

団体・個人賛同のお願い――5月17日まで


国際協力銀行の約7億ドルの融資のもとで完成したアジア最大級のダム「サンロケダム」。

しかし、国際協力銀行が「住民参加による問題解決のための枠組みが整っている」ことを前提に、このダム事業への融資を決定したにもかかわらず、地元では、1998年2月に事業が着工されてから丸6年が経った今も、

 ・生活水準の悪化
 ・土地の補償の未払い
 ・砂金採取への正当な補償を求める交渉が続けられている
 ・土砂堆積の防止対策の遅れ

などのケースが依然として報告されており、問題の解決が叫ばれています。

FoE Japanではこのような状況を受け、日本政府と国際協力銀行に対し、

 (1)影響住民の生活水準の向上のため、適切な措置を講じること
 (2)影響住民の新たな認定を透明なプロセスの下で進めること
 (3)今後、同じような問題案件に融資をすることのないようこの事業への融資決定前の審査における問題点を明らかにすること
 (4)地元での問題解決が図られるまで、残りの融資10%を停止すること

を求める要望書を提出することにしました。(提出日:5月18日)

皆様より多くのご賛同がいただけますようお願い申し上げます。


ご賛同下さる団体・個人の方は、5月17日(月)までに下記の情報を

      ●団体として賛同の場合
      団体名:
      代表者名:
      住所:

     ●個人として賛同の場合
      氏名:
      所属団体、職業、もしくは、住所:

       送り先: FoE Japan 波多江(hatae@foejapan.org

までお知らせください。

また、署名用紙をこちらでダウンロードいただけますので、ご協力いただければ幸いです。
 >要望書の署名用紙(PDF:326KB)

皆様より多くのご賛同がいただけますようお願い申し上げます。


●サンロケ多目的ダム事業とは?――

  ルソン島北西部を流れるアグノ川上流で建設中のサンロケダム(345MW)は、発電、灌漑、水質改善、洪水制御を目的とした多目的ダム。事業の発電部門を担当するサンロケパワー社は丸紅や関西電力などが出資してつくった現地の合弁企業だ。また、事業の総工費10億5千万ドルのうち約7億ドルを日本の国際協力銀行が融資している。このダムは下流で多くの立ち退き者を出すだけでなく、土砂堆積や集水域管理計画の不備により、上流の先住民族にも多大な被害を与えると考えられるため、住民組織や自治体、国際NGOが計画の見直しを求めてきたが、ダム建設はすでに完了。2003年5月に発電部門の商業運転が開始された。

 灌漑部門については、フィリピン国家灌漑庁がダム建設と並行して計画立案を進めてきており、現在、総工費1億3800万ドルのODAによる拠出を日本に要請している。地元住民は、既存の灌漑用水路のリハビリテーション、古い灌漑用ダムの修理などを求める一方で、大規模な灌漑プロジェクトによる農地の収用など、多くの懸念を指摘。計画の変更を迫っている。


要望書の本文はこちらへ(PDF:24KB)

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