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「フィリピンの開発現場より徹底報告!!
――地元の人々にとって「国際協力」のお金が意味すること」
「国際協力」の名の下に行なわれている、また、今後も行なわれようとしている数々の「開発事業」。日本の国際協力銀行(JBIC)も毎年、世界銀行に匹敵するほどの融資契約を結び、海外での発電所、ダム、道路などの建設に「協力」しています。(2003年度の融資契約額は世界銀行185億ドルに対し、JBIC177億ドル。)
その「協力」の資金源が私達の生活とも深く関わっている税金や郵便貯金、年金などであるため、その使われ方を問題とする声は以前から日本でも挙げられてきました。「日本からのお金が本当に地元の人のためになっているのか?」と。
フィリピンへの長期出張から戻ったばかりのFoE Japanスタッフが、JBICの融資で日本企業が建設したアジア最大級のダム「サンロケダム」を主な事例として取り上げ、まだ解決されていない問題に対する地元での新たな動き(砂金採取者の補償交渉の進展など)から、問題に対する様々な地元住民の様々な捉え方まで、「国際協力」のお金が流れている開発の現場に暮らす人々の状況・生活・考え方をお伝えします。
そして、地元の人々にとってだけではなく、「日本に暮らす私達にとって『国際協力』のお金が意味すること」について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。ぜひご参加ください!
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<東京> |
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日時 |
2005年11月9日(水) 19:00〜21:00 |
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参加費 |
一般 300円 / FoE Japan サポーター 無料 |
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報告者 |
波多江 秀枝(FoE Japan) |
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お申込み |
こちらのフォームからお申込みください。
>参加申込みフォームへ
*準備の都合上、11月8日(火)までにお申し込みください。 |
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●サンロケダム・プロジェクトとは?――
ルソン島北西部を流れるアグノ川上流で建設されたサンロケダム(345MW)は、発電、灌漑、水質改善、洪水制御を目的とした多目的ダム。事業の発電部門を担当するサンロケパワー社は丸紅や関西電力などが出資してつくった現地の合弁企業だ。また、事業の総工費12億ドルのうち約7億ドルを日本の国際協力銀行が融資している。このダムは下流で多くの立ち退き者を出すだけでなく、土砂堆積や集水域管理計画の不備により、上流の先住民族にも多大な被害を与え
ると考えられるため、住民組織や自治体、国際NGOが計画の見直しを求めてきたが、ダム建設はすでに完了。2003年5月に発電部門の商業運転が開始された。しかし、被害を受けた住民に対する適切な補償がなされていないなど、未解決の問題が山積したままとなっている。
灌漑部門については、フィリピン国家灌漑庁が「アグノ川統合灌漑事業」として、ダム建設と並行して計画立案を進めてきており、現在、総工費約1億5000万ドルのODAによる融資の拠出を日本に要請している。地元住民は、既存の灌漑用水路のリハビリテーション、古い灌漑用ダムの修理などを求める一方で、大規模な灌漑プロジェクトによる農地の収用など、多くの懸念を指摘。計画の変更を迫っている。
※サンロケダムに関するより詳細な情報はWEBサイトでご覧いただけます。
→ https://www.FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/index.html |
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