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四川省紫坪鋪水資源開発事業 環境影響報告書 2000年 (要約) |
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1. 環境影響評価
(1) 環境効果
紫坪鋪ダム建設により、成都市の工業・生活用水供給能力の向上、渇水期における成都市の環境改善、岷江主流(金馬河)の洪水防御能力が向上する。
(2) 環境影響とその緩和策
@ 紫坪鋪ダムは成都の上水の水源になるので、ダム周辺での汚染型工場の建設を厳しく規制することが必要。
A 紫坪鋪ダムの堆砂は60年で均衡状態となる。貯水容量への影響は小さく、上流のダムに顕著な影響を与えることはない。
B 紫坪鋪ダムの放流水による都江堰への洗掘については保護措置により対応。都江堰の分水機能に顕著な影響を与えることはない。
C 青城山−都江堰の主な景観には影響は与えない。
D 当該地域の自然体系全体への影響は大きくない。
E 当該地域の生態景観に重大な影響を与えることは無い。
F 臥龍保護区および龍渓−虹口自然保護区への影響は非常に小さい。
G 紫坪鋪ダム建設後、ダムの周囲の湖岸が崩れる可能性については、設計でその防止策とモニタリング策が考慮されている。
H 住民移転先の生態環境・社会環境に対し一定程度の影響を与える。
I 施工中に発生する廃水・排気・ごみ・騒音は一時的で小規模。環境保護措置を取ることにより緩和できる。
2. リコメンデーション
@ 紫坪鋪ダムの放流水が都江堰に与える長期的影響について分析し、保護措置を講じること。
A 水土保全対策を講じること。
B 住民移転が移転先の社会環境、生態環境に与える影響を分析し、保護措置を講じること。
結論:上記の提案を実施すれば、本事業は環境上実施可能である。
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