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第一回環境関連フォーラム 報告 (2004年10月29日) |
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国際協力銀行(JBIC)の「サハリンIIフェーズ2プロジェクトに係る環境関連 フォーラム」第一回目が10月29日に開催されました。
日本にも環境社会影響が及ぶ可能性の非常に高い本事業の環境社会配慮について、JBICは「意見や情報を聞き、環境審査の参考にしたい」とホームページで述べています。また、昨年10月に施行された新環境社会配慮ガイドラインにおいても、
JBICの行う環境審査(レビュー)の透明性や説明責任が求められており、このフォーラムはそれを確保するひとつの手段になりうる可能性があります。
第一回目のフォーラムは、平日の午前中にも関わらず、約100名もの参加者が出席していました。JBICにより第一回目の議題は「油流出関連」と設定されていましたが、予定の2時間のうち、前半の1時間は主にフォーラムの進め方や議題設定などについて話し合われました。FoE
Japanも、フォーラムの進め方に関する提案書を提出し、「フォーラムがただ意見を聞く場ではなく、対応策なども含めて検討する場であること」や「必要な場合は、専門家小委員会の設立も考慮すること」、また議題設定に関して「今後のテーマには、個別野生生物種だけでなく、生態系全体の視野を含めること」「JBICが提案している議題の他に『累積的影響』
『現地住民・先住民への影響』などを含めること」といった意見を述べました。
予定議題であった「油流出関連」については、専門家等から現状への懸念が次々と出されました。油流出は、「生産施設を含む各施設からの油流出」と「タンカーからの油流出」の場合で責任の所在や対応が違い、また、「予防」と「対応」に
ついても整理される必要がありますが、この場ではそれらの懸念点が混在して挙げられており、論点を整理する必要性を感じました。
今回のフォーラムにおいてFoE Japanの提出した資料は以下のとおりです。
●JBIC「サハリンU環境関連フォーラム」についての提案 【pdf 19.9KB】
●油流出予防・対応に関する疑問及び懸念
*議事録、当日の配布資料はJBICのホームページに掲載されています。
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