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2002年9月9日 |
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拝啓
シュミット様 |
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このたびは、サハリン漁業組合の代表と会合の機会をお持ちいただき、ありがとうございます。先だって、この会合の為に事前質問を幾つか提出致しましたが、下記追加させていただきたいと思います。これは、ロシアSMIの発表で、サハリン1プロジェクトに参画している伊藤忠と丸紅が「サハリン北東部から日本の房総半島まで敷設する海底パイプラインは経済的に採算が取れる」と言った、とあったことに関連するものです。 |
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1. |
誰のイニシアチブで(コンソーシアム自身か、それとは別の関係者か)炭化水素原料の輸送を新しい方法で試掘したのですか? |
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2. |
その試掘の結果をコンソーシアム内で検証しましたか?また、本当にその中に漁業会社とミーティングをもつよう、勧告があったのでしょうか? |
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3. |
その際、サハリン1とサハリン2の地上インフラ(ラインパイプ)を共同で使って輸送する可能性を検討してみましたか?もし、検討したとしたら、どういった理由で、結論が出されたのですか? |
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4. |
類似の試掘において、海洋資源や、漁業資源に与えるかもしれない損害について、分配金や、補償金などは出るのでしょうか? |
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5. |
貴社が行った2001年の公聴会資料には、なぜ輸出用パイプラインが別の地域に向けられる案(デカストリー)がのっていて、現在の案(東京向け)については一言も述べられていないのでしょうか? |
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上記追加質問は、サハリン1の新しい開発案によって、地域の漁業関係者が抱いている危惧を反映したものである事を御理解いただけますようお願い申し上げます。 |
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敬具 |
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V.P.ゴルシェチュニコフ
サハリン漁業組合代表
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(翻訳 濱本 慶絵) |
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