「助けて、アムールヒョウ!」署名集めにご協力してくれた皆様、ありがとうございました。
既に報告しました通り、同署名のうち1609名分ては内閣総理大臣宛として内閣府に要望書として提出し、1829名分は、衆・参議院長宛への請願の形をとって提出しました。
あれから約2ヵ月半。以下は、その後のアップデー
トです。
●請願
6月22日現在、衆議院・参議院ともに、請願の審議はまだ行なわれていません。
●内閣総理大臣への要望書
内閣総理大臣宛の要望に関しては、その回答の一つの場として、6月20日、経済産業省資源エネルギー庁石油天然ガス課と外務省欧州局ロシア課と会合を持ちました。以下は、日本政府との会合における質疑応答の要約です。
日本政府との会合の質疑応答の要約
・ロシア政府がパイプラインのルートを決定する立場にあるので、環境面に関しては、その際にロシア政府が配慮するものと、(日本政府としては)承知している。
・ペレボズナヤのターミナル建設に関しては、ロシア側が現在環境審査中である。
・積み出し港の位置は、ロシア政府が決定することである。
・JBICは、融資の審査をするという段階にはない。
・(「エネルギー確保のために、政府の首脳間で日ロ間の合意がされれば、JBICとしては環境を理由に融資を拒否するということは難しいのではないか。そういう懸念があるからこそ、現時点で日本政府に懸念を述べている。」というこちら側の質問に対し) 政府トップレベルで合意されようと、JBICはJBICとして、環境審査を独立した形で実施していくものと理解している。
・パイプラインに関して、日ロ間で協力することは決定しているが、具体的な協力の方法に関しては未決定。
・(パイプラインを後押しすると見られる、東シベリア油田開発と日本の関わりに関して)協力することは決定しているが、具体的な協力の方法に関しては未決定。
・(「文書でも回答が欲しい」とのこちら側の要望に関して)検討するが、いつまでに是非を返事できるかは分からない。
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以上のように、事業を後押しし資金を出すにも関わらず、日本政府はペレボズナヤにおけるターミナル建設による環境問題への対応は、あくまでもロシア政府が決めることだとしています。
このことは、事業によって引き起こされる環境問題に対して、事業に資金を出す側としての日本の責任や、輸入されるであろう石油の恩恵を受ける国としての日本の責任を考慮していません。
今後も引き続き、皆様にご協力いただいた署名が、どのように日本政府に受け止められていくのかアップデートしていきたいと思います!
●プーチン大統領宛て署名にご協力を
現在、パイプラインのルート変更をロシア・プーチン大統領に求める署名活動を行なっています。
ご協力をお願いします。 >署名の方法はこちら
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