最新情報(2001.7.02−08) イースト・アフリカン・スタンダード East African Standard ケニア森林作業グループ(KFWG)が懸念を表明(一部)
【ケニア】 2001年7月2日-8日
ケニア森林作業グループ(KFWG)―東アフリカ野生生物分科委員会―は、森林伐採のさらなる継続に関し、数々の問題点をあげている。これらの留意点は、次の事柄を含む。
集水域: 森林は、必要不可欠な集水域である。森林は雨水を留め、保ち、放つという小川の流れの調整を行い、(雨による洪水を減らし、乾季に放水する)日照り続きの時に地上を流れる一定の水を保ち、川の沈泥化を防ぎ、汚染を緩和するという役目を果たす。
東マウへの移住者達は広範囲に渡り森林を伐採してきており、その結果、川の殆どはナクル湖に流れ込み、年間を通してあった周辺の農地への水の供給は、今や季節的なものになってしまった。これ以上の森林伐採は、この様な状況を悪化し、ナクル湖の沈泥化や干上がりをもたらす恐れがある。
南西及び南マウ森林は、1932年には「流域保護森林」に指定され、以後集水域保護の必要性が叫ばれている。
南マウ森林は、ソンドゥ川上流の集水域として役立ち、ソンドゥ ミリウ水力発電計画やヴィクトリア湖に流れ込む水の源である。
電力供給: 集水域として使役する森林はまた、水力発電源として必要な十分の水の供給元でもある。ケニアでは70%の電力を水力発電に頼り、主な電力源となっている。南西及び南の森林を伐採すると、ソンドゥ川の流量変化が大きくなり、また土壌の侵食も深刻化する。これがソンドゥ ミリウ水力発電所の許容を減少させる事になり、工業地区の労働の損失や物資の国内生産の軽減など消費者や経済に悪影響を与える。
|