最新情報(2001.6.10) イースト・アフリカン・スタンダード East African Standard ソンドゥ・ミリウ批判に大統領怒りあらわ ベン・アギナ(PPS) 【ケニア】 ナイロビ 2001年6月10日
ケニアのモイ大統領は昨日、ソンドゥ・ミリウ水力発電事業を中断に追い込んだ環境活動家達のキャンペーンに対して、政府とその秩序を破壊するものだ、として強く批判した。
大統領はさらに、事業に反対する勢力のなかには、政府の活動を失敗させようという間違った思想を持つものが、多く含まれていると述べている。
大統領はとりわけいくつかのNGOの連合に対し、地域の住民とケニアにとって重要な意味を持つ事業に反対しているとして批判している。
この大統領の声明は、ソンドゥ・ミリウ現地にて事業関係者の集会が持たれた翌日に出されたものであり、融資元の日本政府に対し事業が順調に進んでいることをアピールすることが目的だった。
対してオティエノ・コピヨ元議員およびデニス・アクム氏たち率いるNGOの連合は、事業でのお金の使われ方に関する疑惑が解消されない限り、事業の推進を認めるわけにはいかない、との声明を出している。
現在建設中のソンドゥ・ミリウ水力発電所は2003年に完成予定。60メガワットの発電量を備える。
大統領はまた、援助国側により出される様々な条件により、ケニアは10年以上に経済的損失を被ってきた、とも述べている。
援助期間中、たびたびドナー国側が不当にもその援助目的を変更し、それを支援再開の条件にすることに言及したうえで、大統領は経済発展のための政府の努力に対し、国民はこれに断固協力してほしいと強く語った。
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