最新情報(2001.5.17) イースト・アフリカン・スタンダード East African Standard 政府のジャーナリストへの法廷侮辱罪告発、不発に終わる デニス・オルオチ 【ケニア】 2001年5月17日
昨日、政府は、虚偽証言を行ったと告発されていたフリーランス・ジャーナリストを法廷侮辱罪で告発したものの、有罪を勝ち取るにいたらなかった。また、キスム地方判事のカトカ・ノモ氏は、アルグウィング・オデラ氏が告訴された後1月に出された保釈を取り消すことを拒否した。 一方、オデラ氏は、不法侵入、煽動および公務執行妨害罪で告訴されている。彼は、昨年12月26日、ニャンダ地区でケニア電力公社が取り組んでいるソンドゥ・ミリウ水力発電所の建設現場で妨害行為を働いたという容疑を受けているのである。 昨日の公判において、この件を担当するデイビッド・ブンディ検察官は、目撃証人に干渉する恐れがあることを理由に、オデラ氏の保釈を取り消すよう裁判官に要請した。 また、検察官は、オデラ氏が法廷外で裁判について発言を繰り返していることは法廷侮辱罪に当たるとして、オデラ氏を拘禁することを求めた。 さらに、検察官は、オデラ氏がケープタウンで開かれた国際的な集まりにおいて、警官による逮捕、銃撃そして8日間の拘留について報告したことを問題とした。 検察官は、この南アフリカでの国際フォーラムでのオデラ氏の発言後、ケニア電力公社が、2週間以内にNGOとの話し合いに応じるよう要請する書簡を数通受け取っていることも明らかにした。 公判は継続審議とされたが、オデラ氏は拘禁されておらず、次回公判は翌月の22日に予定されている。
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